岩手県が誇る伝統工芸品「南部鉄器」。ずっしりとした安定感があり、鉄瓶や鍋、フライパンなどを愛用している方もいるのではないでしょうか。

そんな「南部鉄器」に関する情報がTwitterで話題になりました。投稿者は、1848年に岩手県奥州市で創業した南部鉄器工房及富の菊地海人さん(@kaito_kiku327)。その内容とは……?

鉄瓶がIHで使用可能だと各製造元やお店で積極的にPRしてるはずなんだけど、まだまだ知らない方が多いようなのでバズってほしい。(@kaito_kiku327より引用)

  • (@kaito_kiku327より引用)

「鉄瓶がIHクッキングヒーターで使える」ということを発信した投稿、「まだまだ知らない方が多いようなので……」と菊地さんが言うように、「えっ!? IHで使えるんだ」「しらなかった!!! IHいけるやつとそうでないのがあるとおもってた!!」と驚きの声が多数寄せられています。

「『鉄瓶への憧れはあるのだけど、自宅の熱源がIHなので諦めています』という声がとても多い」と菊地さん。これまでもこの情報は何度か拡散されたことがあったそうですが、まだまだ認知されていないよう。今回、検討されている方への後押しになればとツイートされたとのことでした。

IHクッキングヒーターは材質や形状によって使えないものもありますが、鉄器で使われている「鉄」は使用できる材質です。ただ、形状や使用する条件によっては注意が必要とのこと。合わせて菊地さんは、使えないデザインや注意点も喚起しています。

  • (@kaito_kiku327より引用)

鉄瓶をIHで使用するときの注意がひとつあって中火以下での使用を推奨しています。変形をまねく恐れがあるためです。
IH用に改めて設計された鉄瓶もありますがその場合は底により厚みがあったり、溝があります。(@kaito_kiku327より引用)

また、南部鉄器の場合は大きく分けて2種類のものがあるそう。「南部鉄器だからIHクッキングヒーターで使える!」と試してみる前に、鉄器の内側を見てみましょう。湯沸かし用ではなく、急須専用の鉄瓶もあるようです。

南部鉄器は大きくわけて2種類のものが流通しています。
一つは湯沸かし用の鉄瓶です。
もう一つは中がホーローでコーティングされた急須です。後者は湯沸かし用ではないため急須専用でお使いください。(@kaito_kiku327より引用)

また湯沸かし用であっても、デザインによってはIHクッキングヒーターが使えない場合もあるそう。

IHで使えないデザインの例。
・底面積が小さすぎる
・底に突起が付いているため設置面積が小さい。などなど
これも製造元、販売店ともに説明しているのでまずは確認を。(@kaito_kiku327より引用)

IHクッキングヒーターで使いたい、という方は、購入前にしっかり調べてみてはいかがでしょうか。

今回のツイートには「南部鉄器かっこいい~憧れる~と思ってたけど、どうせIHダメなんでしょハイハイって諦めてた……IH使えるんかーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!」という叫びも。欲しいけど、直火のコンロがない……と悩む方も、この情報を知っていれば南部鉄器で沸かしたお湯でお茶やコーヒーを楽しめそうですね。