フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、無料Wi-Fiに集う貧困の若者たちを追った『スマホとホームレス ~無料Wi-Fiに集う若者たち~』を、12日に放送する。

  • 炊き出し会場での「無料Wi-Fi使えます」の掲示=フジテレビ提供

都内の公園で、生活困窮者のための炊き出し会場に掲げられた「無料Wi-Fi使えます」「スマホ充電できます」の看板。そこに続々と集まってくるのは、スマホを手にした若者たちだ。彼らは職や家を失ったホームレスで、その命をつなぐツールがスマートフォン。

電話料金が払えず、使えなくなったスマホだが、無料Wi-Fiを利用し、インターネットに接続すれば、炊き出し場所の検索、安価なネットカフェの予約、支援相談窓口への相談もできる。まさに彼らにとって通話のできなくなったスマホは、生きていく上での“最後の命綱”なのだ。きょうも彼らは、無料Wi-Fiスポットを求めて都会の街をさまよう。

そんな貧困に苦しむ若者たちを救おうと闘う佐々木大志郎さん(42)は、都内で生活困窮者の支援を続ける団体のメンバー。彼のもとには、毎日のように困窮した若者たちからSOSが舞い込む。

仕事を失い離婚、3歳の一人娘に会いたい思いを抱えながら行き場を失い苦悩する30代の男性。順風満帆だった生活からコロナ禍で解雇され、ホームレスとなった元イタリアンの料理人。家族との断絶に悩みながら、貧困から抜け出そうともがくトランスジェンダーの男性…。

スマホと無料Wi-Fiがつなげるホームレスたちの命、現代の貧困の風景を、女優・芳根京子のナレーションで追っていく。

(C)フジテレビ