ワークポートは12月2日、「給与のデジタル払い」に関する調査結果を発表した。調査は11月、全国の全国の20代~40代の転職希望者312名を対象にインターネットで行われた。

  • 給与をデジタル払いで受け取りたいか?

    給与をデジタル払いで受け取りたいか?

はじめに、「給与のデジタル払い」を制度化する動きがあることを知っているかと尋ねたところ、59.6%が「いいえ」と回答。

給与のデジタル払いについて説明したうえで、「今後、給与のデジタル払いが解禁されたら、給与をデジタル払いで受け取りたいか?」と質問したところ、「すべて現金を銀行口座への振り込みで受け取りたい」と回答した人が67.0%と大多数を占め、「現状どおりで不便を感じない」「現金でもらえた方が、決済方法が自由に選べ、お金の管理がしやすいため」「金銭感覚を保つため」といった意見が見受けられた。

一方、「ボーナスやインセンティブのみデジタル払いで受け取りたい」という人は14.7%。理由を聞くと、「預金は銀行。決済はデジタル決済と利便性によって使い分けたい」「まずはボーナスから実施して、事例を少しずつ出してほしいから」という意見が。また、「すべてデジタル払いで受け取りたい」人は8.7%という結果に。「現金よりもスマホ決済を多く使う身としては、受け取り時点でデジタルである方が使い勝手がいい。現金が必要なときだけ現金化すれば良い」「銀行へ行くのが面倒だから」という声があがった。

  • スマホ決済の利用状況

    スマホ決済の利用状況

続いて、給与はこれまでどおり銀行口座への振り込みで受け取りたい人が大半を占めたことから、スマホ決済(QRコード型)の浸透状況について調査を行った。その結果、「メインとして使っている」が36.9%、「メインは現金決済で、スマホ決済はサブ的に使っている」が34.0%という結果に。

今後もスマホ決済を利用したいかを聞くと、「メインとして使いたい」が57.9%、「メインは現金決済で、スマホ決済はサブ的に使いたい」が40.7%となり、使い続ける理由として、「現金を取り出す必要がなく、決済スピードも速いため」「便利だし、家計や資産の管理がしやすいから使い続けたい」「あくまでもスマホ決済は限度額を決めているため」といった声が見受けられた。

一方、スマホ決済を「利用していない」という人は29.2%。今後機会があればスマホ決済を使ってみたいかどうかと聞くと、54.3%が「いいえ」と回答し、「急いでいるときにバーコードを表示させるまでが面倒。あとは店によっては対応している・していない決済があるから」「ちゃんと払えているか不安」といった声があがった。