女優の福原遥が、2022年度後期のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』のヒロインを演じることが25日に発表された。
今作で描かれる時代は、1990年代から今。ヒロインが、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、夢に向かっていく挫折と再生のドラマである。福原は、2,545人が応募したオーディションからヒロインに選ばれた。
25日にNHK大阪拠点放送局で行われた取材会で、福原は「“朝ドラ”は小さい頃から見ていて、落ち込んだり前向きになれなかったときに、勇気やパワーなど色んなものをもらっていました。自分もいつか、そんな明るいパワーを皆さんに届けられたらいいなとずっとずっと夢見ていたので、今回ヒロインを演じることになりうれしく思っています」と、今回の選出を喜んだ。
また、自身が演じるヒロイン・岩倉舞については「逆風に負けない、前にどんどん進んでいく女の子です」と福原。「私自身も、何があってもあきらめず、困難があってもそれを乗り越えてみせようと常に思っているので、自分に似ていると感じています」と、共感を抱いていることも明かし、「私なりに全力で、明るく楽しいメッセージを届けて、少しでも皆さんが『今日も頑張ろう』と思える時間を作れたらいいなと思います。頑張ります」と意気込んだ。
舞は、ものづくりの町・東大阪で町工場を営む父・浩太と母・めぐみ、そして兄・悠人との4人暮らし。引っ込み思案だった舞だが、自然豊かな長崎の五島列島にいる祖母・祥子の元を訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる 「ばらもん凧(だこ)」に魅入られる。
あんな風に空高く飛びたい――空へのあこがれは、パイロットになる夢へと膨らんでいく。本物のパイロットになるべく努力を重ねる舞だが、想像以上に厳しい道のりが待ち受けるのだった。
東大阪で実感する「ものづくり」の喜びと、自然とともに生きる離島での暮らし。2つの故郷である東大阪と五島、それぞれの土地に暮らすさまざまな人との絆を深めた舞は、やがて新しい形で空への夢を見つけていく。
それは仲間たちの力を集め、島を行き来できる電動小型飛行機を飛ばすこと。夢の飛行機作りに情熱を燃やす仲間たちと共に、舞の夢は、みんなの夢をのせた新しい翼となって大空へ飛び立つ。
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