佐賀バルーンフェスタ組織委員会は11月4~6日、佐賀県の嘉瀬川河川敷を主会場に「2021佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」を実施した。
同フェスタは、国内有数の熱気球大会。2020年大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったため、2年ぶりの開催となる。
2021年大会も、新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、参加は国内競技者のみに限定。無観客開催にするなど規模を縮小して実施した。
バルーン競技は、目的地までどれだけ近づけるかを競う「スカイスポーツ」。バルーンには、一般的な乗り物のようなハンドルなどの操縦かんはついておらず、上下の移動はバーナーの点火で温かい空気を球皮内に送ることによる上昇と、温かい空気を外に出すことによる下降で行う。水平移動には、自然の風のみを利用する。
競技は4日の7時30分から開始した。今回は例年よりも約50機ほど少ない67機が参加。主会場の嘉瀬川河川敷からは、一斉に色とりどりの熱気球が浮かび上がった。
当初は3日間行われる予定であったが、最終日は上空の風が強いことから中止。2日間にわたり、競技者が離陸前に自分自身のゴールを宣言し、そのゴールに近付いてマーカーを投下する「パイロット・デクレアド・ゴール」や、複数設定されたターゲットのうち、競技者がひとつを選んでマーカーを投げる「ヘジテーション・ワルツ」など、5つの競技が行われた。
大会を制したのは佐賀市の上田諭選手。1競技目から高得点を記録した上田選手は、2競技・3競技とも満点を記録。パシフィック・カップと日本選手権の2冠を達成した。
同大会には、久光製薬が協賛。サロンパス熱気球も大空を舞った。