子どものおもちゃという枠を越え、今や芸術とも言える作品を生み出すこともある「レゴブロック」。最近ではプログラミング教育の一環としても新たに注目を集めています。
でも、「レゴってただのブロックじゃないの? 」や「子どもと一緒に楽しむ方法が分からない」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、レゴが子どもに与える影響や親子でのレゴの楽しみ方について、レゴジャパンのシニアマーケティングマネジャー・橋本優一氏にお話を聞きました。
レゴにはどんな効果が?
――まずは、レゴでの遊びが子どもに与える影響について教えてください。
橋本:例えば、他の子どもたちとレゴブロックで一緒に遊ぶ際に、自分の創りたいものを伝えること、友達のアイデアを聞くこと、その上で一緒に何を創ろうか決めていくことなどで「コミュニケーション力」を。
ほかにも、遊ぶ中でルールを考え決めたり、不都合が生まれたら修正したりすることで、「レジリエンス(回復力)」や「問題解決能力」も育まれるでしょう。
また、その中で知った他人のアイディアを理解し、尊重していくことで、これからの世界や子どもたちの将来に必要な「社会性」や、多くの異なる価値観や違いを互いに認めあう「ダイバーシティ」など、多くの価値を育むものであると考えています。
――レゴはプログラミング学習へのステップとしても注目されていますが、具体的にどのような点にプログラミング要素が含まれるのでしょうか?
橋本:まず、レゴブロックを組み立てる作業が、プログラムを組み立てる作業に似通っていることがあげられます。そしてレゴブロックで遊ぶ際に培われる「集中力」・「創造力」・「問題解決能力」がプログラミングでも役立つと考えられます。
子どもの能力を引き出す遊び方
――知育玩具として期待する親も多いかと思いますが、より子どもの能力を引き出すレゴの遊び方はあるのでしょうか?
橋本:弊社の製品には必ず説明書がついています。同封のものや、分かりやすいアプリ形式のものもありますので説明書通りに作る楽しさに加え、完成したものをリビルド(創り変える)することで、まったく別の愉しさも感じながら「創造力」をさらにふくらますことができると思います。
――レゴ遊びをしている子どもに対して、親はどのような声掛けや関りを持つといいのでしょうか?
橋本:お子様が作ったものに対して関心を示し、お子様が誇らしげに作ったらぜひ褒めてあげてください。どのようなストーリーや想いで作ったのかなどを聞いていただくと、自分で作ったものに自信が生まれ、創造力と自信が育まれます。
このようにコミュニケーションを取りながら一緒に遊んでいただけることが、ご家族の愉しみになると信じています。作品そのものもさることながら、会話の中でもお子様の成長を感じていただける機会になるかと思います。
レゴに興味を持たない子にはどう声掛けする?
――レゴになかなか興味を持たない、遊び方が分からないという子もいるかと思います。そんな時の声掛けや遊び方のポイントなどがあれば教えてください。
橋本:「組み立てを完成させる」ことにこだわらなくても構いません。まずは小さな成功体験を積み重ねていくと、自然と愉しくなってくるかと思います。
実は組み立て以外の遊びも豊富にできるんです。例えば、制限時間以内にどれだけレゴを高く積み上げるかを競うタワーバトルなど、レゴブロック自体で新しい遊びを自分で作り、いろいろな遊び方ができることも、遊びの“システム”を提供しているレゴブロックの魅力だと思います。
――最後に、子育て中の親と、子どもたちへ向けてメッセージをお願いします。
橋本:親子で遊ぶことには、楽しい以上に多くの価値があると思います。私自身、2歳の娘を持つ親ですが、毎回、ワクワクしながらレゴブロックで一緒に創り、遊び、また創る過程を楽しんでいます。
いつも子どもの創造力に驚かされ刺激を受けながら、子どもの成長をレゴブロックで遊ぶことを通して感じ取っています。子どもや家族で共に過ごす時間や機会も増えつつある昨今ですが、多忙な中でも共に楽しみを共有できるのはとても幸せなこと。共に創ることで感じる親子の絆も生まれる機会にもなると思います。
レゴ ブランドにはお子様が大好きな有名ゲームキャラクターや映画の世界、身近な街のヒーローやクラフトできるセットまで、たくさんの種類があります。親御様が遊ばれていた頃のレゴ ブランドと変わらない価値と、驚く様な進化を一人でも多くのお子様、ご家族に体験いただければと願っています。