六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーにて10月26日より開催される「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展」。開幕に先駆けて行われたメディア内覧会の様子をご紹介します。
同作初となる今回の原画展では、作者・吾峠呼世晴氏の直筆原画を多数展示。鬼滅の刃の世界観を表現する会場内には、迫力の立体造形や、鬼殺隊と鬼の決戦の舞台となった「無限城」を体感する空間演出など、見逃せない展示が目白押しです。
※以下、漫画のネタバレを含みます。
単行本全23巻の表紙から物語の世界へ
エントランスを通ると、炭次郎、禰豆子、善逸、伊之助が会場案内をしてくれます。
その先には「序章:煌(きらめき)~不滅への旅立ち~」として、単行本全23巻の表紙に囲まれた空間が。真ん中には、炭次郎と禰豆子の「第0巻フィギュア」が飾られています。
始まりの物語「残酷」から
次のエリアは「壱ノ章:絆(きずな)~兄と妹、そして仲間たち~」。炭次郎一家に悲劇が襲い掛かる第1話「残酷」から始まり、メインキャラクターたちが登場します。
竈門炭次郎(かまどたんじろう)。
竈門禰豆子(かまどねずこ)
※禰豆子の「禰」は「ネに爾」が正しい表記。
吾妻善逸(あがつまぜんいつ)
嘴平伊之助(はしびらいのすけ)
栗花落カナヲ(つゆりかなお)
不死川玄弥(しなずがわげんや)
無惨による「血の支配」
メインキャラクターたちのコーナーを抜けると、鬼舞辻無惨をはじめ、鬼殺隊をとくに苦しめた上弦の鬼たちが登場する「第弐章 鬼(おに)~人の果て、悲しみの果て~」へ。
※辻は一点しんにょうが正しい表記。
中央には、無惨の「血の支配」を表現した禍々しい立体造形が現れます。
残酷で冷血な鬼のふるまいと、かつて人の姿だった過去が対比されています。
こんな平伏スポットも。
そして無惨の絶対的支配に圧倒されているところに、あの「超パワハラ会議」を思い起こす「ベベン」という琵琶の音色が……!
無限城を立体的な視覚で再現した「特別章」。琵琶の音とともに鳴女が神出鬼没に出現し、無限城に迷い込んだかのような空間になっています。
鬼殺隊の絶対的存在「柱」
次のエリアは「参ノ章 柱(はしら)~絶対なるその呼吸」。鬼殺隊を支える9人の「柱」が登場します。
現在放送中のアニメ「無限列車編」にも登場する、炎柱・煉獄杏寿郎。
※「煉」は「火に東」が正しい表記。
この2枚の絵の並びに涙するファンも多いのではないでしょうか。
柱たちの壮麗な剣技が立体造形にて再現されていて、素晴らしい迫力です。
しのぶさんのあの名言も。
物語で描かれたさまざまな絆
「肆ノ章 繋(つなぐ)~全てを懸けて~」では、これまで命を落とした人々の想いとその宿命にスポットが当てられています。
善逸と師匠の子弟の絆、伊之助と母の親子の絆、カナヲや玄弥などの兄弟姉妹の絆、継国縁壱と炭吉の恩人の絆などが場面ごとに展示されています。
そして最終決戦へ
ここからは、鬼殺隊と無惨の熾烈な最終決戦を多くの原画と大判のグラフィックで展示した「伍ノ章 刻(とき)~千年の夜明け」。
決戦の終盤、炭次郎と無惨の戦いが繰り広げられるシーンはまさに圧巻。まるでその場にいるような臨場感を味わえます。
茶々丸もしっかり登場していました。
夜明けが近づくにつれ、会場の暗さが徐々に薄れていきます。
これまで戦ってきた人々の想い。そしてついに夜明けを迎えます。
激闘の果てに
最終章は、決戦後の衝撃的な展開から結末までが、吾峠氏初公開のイラスト7点とともに展示されています。
最後を飾るのは、初めて公開される吾峠氏の描きおろしイラストと「おかえり」の文字。
ラストシーンの先には、「その後の物語」として、善逸の自伝「善逸伝」や「キメツ学園」の紹介、「大正コソコソ噂話」なども。こちらは撮影禁止エリアなので、来場した人しか見られないコーナーとなっています。
物販コーナーでは、約75点のオリジナル商品を取り扱い。展覧会公式パンフレット(1,650円)などが販売されます(パンフレットは第1期のみ予約注文方式)。
またこのほか、東京会場に隣接するカフェ「THE SUN&THE MOON」は、期間中「『鬼滅の刃』展鬼殺隊休憩処」に変身。作品とコラボした全9品のオリジナルメニューを提供します。カフェの利用には本展覧会の当日入館券が必要となります。
■information
『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展
・期間:東京会場…10月26日~12月12日(会期中無休)
・時間:10~20時(最終入場19時半まで)
・会場:森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
・チケット:全日日時指定制(ローソンでの前売り販売のみ。会場での当日販売はなし)
※チケットの販売状況や開催状況については、公式サイトをご確認ください。
(c)吾峠呼世晴/集英社