今後の生活や子どもの教育資金、マイホームの購入や老後資金のために日々、貯蓄に励んでいるという人は多いことだろう。とくに現在は、長引くコロナ禍の影響で将来の収入や雇用に不安を感じ、よりいっそう真剣に貯蓄に取り組んでいるという人もいるかもしれない。

ただ、日々の暮らしの中で必要不可欠な出費というのは常にあり、また人によっては、倹約に努める中でもこれだけは譲れない、というものもあるのではないだろうか。

それでは、いち早く貯蓄1,000万円以上を達成した人は、どんなことにお金を使っているのだろう。そこで今回は、 貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース男女会員224人を対象にアンケート調査を実施。「最もお金をかけていること」などを聞いた。

  • 貯金1,000万円以上の人が、最もお金をかけていることって?

Q.あなたは何に最もお金をかけていますか?(自由回答)

■「趣味・娯楽費」

・「腕時計や高級車の購入」(32歳男性/リース・レンタル/営業関連)
・「趣味の釣り・登山用品」(44歳男性/サービス/その他技術職)
・「趣味の旧車と旧車プラモデル」(59歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「トレーディングカードにお金をかけている」(33歳男性/教育/専門職関連)
・「バッグ、ブランド品」(32歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「スポーツ観戦」(40歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「個人的な趣味にお金を使っています。今は釣りや、キャンプ用品などのアウトドア関連です」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「食事、趣味のもの。ギター、車、自転車、アウトドア、登山関連などなど。基本は、最低限で節約を心がけ、たま〜に節約解除します」(55歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「趣味が色々あり、ショッピング、スロット、運動系の商品に平均的に使っている」(45歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「なんだろう。特にないと言うか、敢えて言うなら趣味」(54歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「特にないのですが、強いて言えば趣味に使うことが多いと思う」(37歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「特にはかけていない。ペットの餌や遊び道具などには使ってはいる程度」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■「住居費・生活費など」

・「家賃や食費、光熱費」(47歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「結果的にはマンションの管理費になります」(58歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「家の整備や軽いリフォーム」(45歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「自宅の修理・メンテナンス」(59歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「住宅費、食費ですね。あとはストレス解消のゲーム課金です」(47歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「自家用車の維持管理費に最もお金をかけています」(54歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「生活費で大半が消えますが、それでも贅沢を控えて毎月一定量を貯金する習慣をつけて今まで生きて来ました。怖くて投資出来ないで、これまで来たのも大きいと思っています」(49歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
・「毎日の食事ですね」(49歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)

■「貯蓄・投資商品の購入など」

・「株などの投資をしている」(57歳男性/半導体・電子・電気機器/営業関連)
・「投資、早期退職のための貯蓄」(41歳男性/輸送用機器/IT関連技術職)
・「投資信託の購入、株式の購入」(43歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「日本株の投資に最もお金をかけています」(52歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「投資のスクールの入学金にかけたのと、投資商品の購入」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「お金をかけているというより貯金」(36歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「投資を成功させるためのパソコン、タブレットなどの設備への投資」(52歳男性/電力・ガス・エネルギー/営業関連)
・「趣味や、スポーツ観戦など。余力があれば投資にも一部、回している」(52歳男性/サービス/IT関連技術職)

■「レジャー・旅行代、外食費など」

・「外食によくお金を使っている」(49歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「外食に使うお金」(28歳男性/食品/その他・専業主婦等)
・「食費とアルコール代」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「食べること。外食、自炊合わせて1番の出費です」(55歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「旅行、食費、ホテル宿泊費」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/営業関連)
・「旅行の際のホテルや移動手段」(53歳男性/総合電機/事務・企画・経営関連)
・「旅行(ただし現在はコロナ禍なので殆ど行けない)」(59歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「食事以外にはほとんどお金を使わない」(59歳男性/輸送用機器/営業関連)

■「教養・自己啓発、スキルアップ費など」

・「自己投資です。資格の取得などの自己研鑽にお金を投資するようにしています」(45歳男性/その他/専門職関連)
・「資格取得に関する出費です」(52歳男性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)

■「子どもの教育費」

・「食費や子どもの養育費全般」(47歳女性/教育/販売・サービス関連)
・「子どもの教育費ですな。受験生と大学生を抱えると、そうなっています」(51歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■「美容・ファッション関連」

・「ファッションにお金をかけています」(41歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「スキンケアなど美容」(41歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「エステに月1で通っています」(38歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)

■「医療・健康関連」

・「体のメンテナンス費用で整体代」(35歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「体に良い食品の購入」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■「その他」

・「パソコンと周辺機器」(47歳男性/物流・倉庫/販売・サービス関連)

■総評

貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース会員に、何に最もお金をかけているかを聞いたところ、主な項目として「趣味・娯楽費」「住居費・生活費」「貯蓄・投資商品の購入」「レジャー・旅行代、外食費」「教養・自己啓発、スキルアップ費」「子どもの教育費」「美容・ファッション関連」「医療・健康関連」などが挙がった。

"貯蓄1,000万円以上を達成"というとかなり堅実な暮らしぶりで、日々節約に努めているというような印象もある。だが、今回のアンケートでは趣味や娯楽にはお金をかけている、という意見が目立った。やはり、倹約一辺倒の生活では疲れてしまうので、ある程度のメリハリは必要ということだろうか。

ただ、「特にはないが、強いていうなら趣味」という意見も複数あり、「さほど意識はしていないけれど、そういえば趣味や娯楽にはお金を使っているかも」という人も一定数いるようだ。

同様に、「レジャー・旅行代、外食費」など、たまの息抜きやご褒美感覚でプチ贅沢を楽しんでいる人もおり、中でも「外食」に喜びを見出している人は多い。一方で、折りからのコロナ禍で思うようには外食を楽しめていない、というコメントもあった。

「住居費・生活費」「貯蓄・投資商品の購入」「教養・自己啓発、スキルアップ費」「子どもの教育費」などはより現実的で、自身の生活や家計、将来設計などに直結する要素と言える。とくに「住居費・生活費」と回答した人は多く、まずは日々の暮らしの充実のためにお金を使うことを基本にしている様子がわかる。

今回の調査では、貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース会員は節約や貯蓄に努めながらも、趣味や娯楽、レジャーなどにはある程度のお金をかけている人が多いことがわかった。貯蓄は人生設計に直結し、また長期にわたる作業となるだけに、これらの出費はたまの楽しみとして必要不可欠なもの、という認識だろう。今回は、そんな実態がうかがえるアンケート結果となった。

調査時期: 2021年9月9日
調査対象: 貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース男女会員
調査数: 224人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません