SBIプリズム少額短期保険は10月18日、「ペットの防災対策」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は9 月 24 日~30 日、20 歳以上でペットのための防災対策を行っている547 名を対象に。インターネットで実施した。

  • ペットの防災対策を始めたきっかけ

ペットの防災対策を始めたきっかけについて尋ねたところ、「被災した経験はないが実際に目の当たりにした」(27.6%)、「実際に被災し必要だと感じた」(18.8%)という回答が特に多かった。

ペットの飼育年数別で見ると6年以上の「ペットの飼育歴が長い人」は、実際に身の回りで起きた「飼い主自身の経験」がきっかけとなり防災対策を始めているが、飼育歴 1 年以内の飼育初心者は、飼育経験が浅いためか、テレビ・ラジオといった「外部からの情報」をきっかけとして防災対策を始める傾向が高いことがわかった。

災害に備えて準備しているペットの防災グッズについて聞くと、最も多い回答は「フード・飲み水」(83.9%)で、「ケージ・キャリー」(65.4%)、「トイレ用品」(57.8%)、「首輪・リード」(50.1%)などが続いた。防災対策としてだけでなく、普段の生活でも使用できる実用的なグッズを用意していることがわかった。

  • 災害に備えて準備しているペットの防災グッズ

ペットの防災グッズを購入する際に求めることを尋ねると、49.7%が「安全性」と回答した。次いで「使いやすさ」(35.1%)となっており、「価格重視」や「手に入れやすさ」よりも、被災時の安全性や使用感といった実用性が優先されていることがわかった。そのほか、「災害までの保管性の良さ」「素材がたしかで、材料臭や倉庫臭、経年劣化の心配がない」などのいつ起こるか分からない災害への保管や避難を具体的に想定した回答もあった。

ペットの防災グッズにかけてもいいと思う費用について聞くと、最も多い回答は「1万円以上」(20.7%)だった。ペットと暮らす年数別に見ると、一緒に暮らしている年数が長くなるにつれてかける費用が増加していく傾向が見られた。

  • ペットの防災グッズにかけてもいいと思う費用

ペットの防災グッズはどのくらいの頻度で見直しているか尋ねると、最も多い回答は「1年に1 回」(34.2%)で、「半年に 1 回」(19.6%)、「2~3 年に 1 回」(15.9%)と続いた。合わせると、全体の約 9 割がペットの防災グッズの定期的な見直しを実施していることがわかった。65%はが 1 年に 1 回以上見直しをしている。

環境省発行の「人とペットの災害対策ガイドライン」において、ペットは飼い主との「同行避難」が原則であるということを知っているか尋ねたところ、74.4%が「知っている」と回答した。

被災時、自宅が倒壊等していない場合はペットと一緒にどのような避難を希望するか聞くと、51.7%が「在宅避難」と答えた。「車避難」(15.4%)と合わせると全体の約 7 割が自身の生活エリア内での避難を希望している。「避難所(同行避難)」という回答は 19.2%だった。

ペットと一緒に避難生活を送ることを想定した場合、避難先にて気になることを尋ねたところ、64.7%が「他人や他ペットとのトラブル」と答えた。次いで「ペットの体調面」(60.9%)、「ペットの鳴き声」(52.5%)、「ペットのトイレ事情」(48.8%)と続いている。

  • ペットと一緒に避難生活を送る事を想定した場合、避難先にて気になること