明治安田生命保険は10月19日、「子育てに関するアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2021年8月5~6日、調査対象は0~6歳までの子供がいる既婚者、有効回答は1,100人。

子育て世代の年収、前年より微減

  • 子育て世代の年収推移(出典:明治安田生命保険Webサイト)

男性の育休が必要かどうかを子育て中の人に聞くと、69.6%が「必要」と回答。しかし、実際の取得率は過去最高値となるも、26.4%にとどまった。

育休を取得したかったのに取得できなかった男性に理由を聞くと、「給与が減少する等、金銭的な面で取得しにくかった」が30.0%と最も多く、前年より14.0ポイント上昇した。同調査では、「コロナ禍の長期化により「給与減少」を不安視する男性が、育休の取得を躊躇したのかもしれない」と推察している。

子育て世帯の年収は782万円(男性619万円+女性163万円)。前年787万円(同634万円+同153万円)から微減(5万円減)となったが、女性の年収は10万円増え過去最高を更新した。

子育てで負担が大きいと感じる費用は、「保育園・幼稚園代」(37.3%)が最も多く、次は「習い事や稽古時の費用」(37.1%)に。費用負担を感じている項目について、コロナ禍前(2019年)と比較すると、「食費」(27.6%→36.3%)と「日用品費」(14.0%→22.5%)は8ポイント以上増加したのに対し、「レジャー・旅行費用」(14.5%→10.5%)は4ポイント減少した。

子育てにかかる費用(月額)は平均3万6,794円。2019年(4万687円)以降、減少傾向にあり、幼保無償化による影響がみられる結果となった。

子どものための貯蓄額(月額)は平均2万2,605円、理想の貯蓄額は同3万5,151円で、理想と現実には1万2,546円の差があった。貯蓄の主な目的については、「教育費のため」が85.8%と大多数を占めた。