――グループを卒業して3年になろうとしていますが、ここまでを振り返って、思い描いていた活動はできていますか?

意外とできてますね。やっぱりもどかしかったり、寂しい気持ちになったりすることもあるんですけど、色んな人に助けてもらい、なりたい自分に一歩ずつ近づけているかなと思います。

――『今日から俺は!!』『私の家政夫ナギサさん』など、話題作にもめぐり会えていますよね。

それはありますね。本当に学びが多い現場にいさせていただくことが多くて、一石二鳥というのもおこがましいんですが、自分が誰かに面白い番組として届けられる中の一部になれている幸せと、勉強になる現場にいて吸収できているというその“W幸せ”を感じることがとても多くて。今回も、私と福原さんと(高梨)臨さんで不運な女の子3人を演じているんですけど、その設定が一緒なので、おふたりが不運に出会ったときのリアクションや取る行動が、すごく勉強になりますね。

  • (左から)福原遥、高梨臨、若月佑美 (C)ytv

――女優だけでなく、オンラインサロンやオンラインサロンのYouTubeチャンネルを開設されたりと、幅広く活動を展開されていますよね。

グループを卒業してやっていく中で決めているのは、“いろんな役になれるカメレオン女優”というのもすごく魅力的ですし、目指すべきだと思うんですけど、“いろんなことをやってるカメレオン女優”というほうも面白いなと思ってるんです。

雑誌のコラムやファッション誌やラジオやデザインとかもやっていて、「何者!?」って言われる人になりたい。秋元(康)先生も、作詞家でありプロデューサーでありドラマの脚本など様々なことをやられていて、どれも本当に素晴らしい実績を出されているじゃないですか。なかなかそこまでにはなれないですけど、「肩書きは何だろう?」みたいな状態がカッコいいなと思うので、必要としてもらえる限り、マルチにいろんなところで全力を尽くしてやりたいなと思ってます。

――これだけマルチに活動されていると、絵を描く時間を作るのも大変ですよね。

ペースはめちゃめちゃ落ちてますね。そこも含めて、頑張っていかなきゃって思ってます。

――でも、忙しすぎて疲れてしまうと、また薬局の窓ガラスに突撃してしまいますから…

はい、そこは気をつけたいと思います(笑)

●若月佑美
1994年生まれ、静岡県出身。11年から乃木坂46で1期生として活動し、18年11月にグループを卒業。その後は女優・モデルとして活動し、ドラマでは、『今日から俺は!!』(日本テレビ)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS)、『共演NG』(テレビ東京)などに出演。『結婚できないにはワケがある。』(ABCテレビ)ではヒロインを務めた。映画は、『シグナル 100』、『ヲタクに恋は難しい』、『今日から俺は!!劇場版』などに出演。また、女性ファッション誌『Oggi』で美容専属モデルを務め、オンラインサロン「未開発区域」、YouTubeチャンネルも開設。9月8日には自身2冊目となる『若月佑美写真集 アンド チョコレート』を発売。10月からは、ドラマ『アンラッキーガール!』(読売テレビ)とラジオ番組『MBSヤングタウン月曜日』(MBSラジオ)がスタートした。二科展では8年連続入選するなど、アートの才能も発揮している。