コント日本一を決める『キングオブコント2021』が、2日(19:00~)にTBSで生放送される。初の決勝進出を決めた蛙亭(中野周平、イワクラ)に意気込みを聞いた。

  • 蛙亭の中野周平(左)とイワクラ

中野は「やりました! ついに、念願の決勝。ここを目指して上京してきましたから、うれしいですね」と決勝進出に喜びを爆発。イワクラも「決勝が決まった瞬間、ずっと単独ライブについていただいていた作家さんに連絡しました。報告したい人がいっぱいいたので、本当によかったなと思います」と喜びを噛みしめた。

昨年4月に大阪から上京してきた蛙亭。中野は「東京に来てからは僕が前に出るネタが増えて、そればかりやっていた時期があったんですけど、そこから僕も出つつ、イワクラの世界観も出しつつという、ちょうどいい塩梅のコントになってきました」と上京後のネタに手ごたえを感じているようで、「(ネタを書いている)イワクラがちょっとずつ僕の使い方のコツをつかんでいるんじゃないかなと思います。なんか転がれるなあって思ったら、上手に転がしてるじゃんっていうのがけっこうあります」と話すとイワクラは苦笑い。

イワクラは「ずっとネタを作って単独をやって、大阪のときとやることは変わってないんですけど、中野さんが謎に自信満々で東京に来て、その自信を失わずここまで来てくれたので、どこからその自信が出てきたのかわからないですけど、そのおかげで決勝に行けたと思います」と話し、中野が「君がくれたんだよ、その自信は」と返すと、「すごいな」と静かに笑うイワクラ。中野はその自信について、「東京に行くって、僕としてはすっごい大きな一歩で、後悔しないようにしたいという思いがあり、そういうのもあるかもしれないです」と自己分析した。

東京進出後にテレビ出演が増えたが、イワクラは「芸人だけの仕事で生活ができるようになり、お笑いだけのことを考えられる時間が増えたので、満足度がすごく上がっています。あと、周りの人に『面白い』と言ってもらえる機会も増えたのでちょっとずつ自信がついてきたというのはあります。面白い先輩から『面白い』と言われたときに、頑張れそうだなと思ったりしました」と心境の変化を説明。中野も「僕も、ネタ番組とかでいろんな人にネタを見てもらって『面白い』と言ってもらえるのが、自信につながっていると思います」と同調した。

特に印象に残っている反応を尋ねると、イワクラは「かもめんたるさんや東京03さんとか、自分が『キングオブコント』で見ていた方が『ネタ見たよ』『面白いね』と言ってくださったときはすごくうれしかったです」と答え、中野は「くりぃむしちゅーの有田(哲平)さんとか、レジェンドにネタを見てもらう機会がありまして、そういった方たちに『面白い』と言われるのはシビれますね」とうれしそうに話した。

イワクラは、今年6月にイベントで占い芸人の天狗・横山裕之から「(今の名前だと)お金を手にすることができるが警察沙汰になる」と言われ、「岩倉美里」から「イワクラ」へ改名。「警察沙汰にならないように改名したので、『キングオブコント』はまったく別です」とイワクラは言うも、中野は「でも、改名せずに『キングオブコント』で優勝してたら、賞金の1000万円で警察沙汰になっていたからね。そういう意味では安心して優勝を取りに行ける。心にゆとりを持つための改名です」と『キングオブコント』にもプラスになったと捉えた。

初の決勝で優勝を狙う蛙亭。イワクラは「賞レースって『優勝する』って言う人しか勝てないと思う。今までは決勝を目標にしていたんですけど、それじゃ勝てないと思ったので、そこからはなりふり構わず『優勝します』って、優勝することだけを目標にしてきました。この気持ちのまま、全力で優勝しに行こうと思っています」と力を込め、“謎の自信”を手に入れた中野は「いけると思います」と笑顔を見せた。

今年も昨年に続き、ダウンタウンが総合MCを務める『お笑いの日2021』(14:00~21:54)を8時間にわたって生放送。そのフィナーレとして『キングオブコント2021』が放送される。14回目となる今大会から即席ユニットの参加が可能に。また、松本人志以外の審査員を一新。新審査員4人は『お笑いの日』として放送される4番組『お笑いミクスチャーフェス』『ソウドリ』『ザ・ベストワン』『キングオブコント2021』で1人ずつ発表される。

決勝進出を果たしたのは、うるとらブギーズ、蛙亭、空気階段、ザ・マミィ、ジェラードン、そいつどいつ、男性ブランコ、ニッポンの社長、ニューヨーク、マヂカルラブリーの10組(※50音順)。エントリー総数3015組の頂点に立ち、キングの称号と優勝賞金1000万円を手にするのはどの組か。