WOWOWドラマ『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察Season2』(10月10日放送・配信開始 毎週日曜23:00~。全8話/第1話は無料放送)の完成報告会が29日に都内で行われ、アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの伊野尾慧、King & Princeの神宮寺勇太、タレントの岡田結実、俳優の小池徹平が登場。伊野尾の長ゼリフ中の事件や神宮寺の特殊なあいさつなど撮影現場での“怪異”についてトークを繰り広げた。

  • 神宮寺勇太

  • 伊野尾慧

アナウンサーより「完全記憶能力という“異能”を持つ高槻彰良役」と紹介された伊野尾は「“異能”を持つ伊野尾慧です」とあいさつ。取材陣に「皆さん、笑うところですよ」と呼びかけると、キャストから笑いが起こった。神宮寺は「こんにちは! 神宮寺勇太です! シャッターチャンスです!」と自らアピールし、伊野尾は「元気だな(笑)」と思わず笑顔。

「“異能”を持たない岡田結実です……」と笑いをこらえながらあいさつする岡田に、伊野尾は「ヘラヘラすんなよ、記者会見なんだからしっかりやってくれ!」と一喝。岡田は「だって、初っ端からすべってたから」と伊野尾に対して笑いが止まらないことを訴えた。そんな3人を見ながら小池は「Season1ですでにできあがっていたこのチームの中に、Season2から入っていくということでしたが」と前置きをしながらも「楽しくやらせていただきました」とあいさつした。

Season2は、Season1から1年後の物語。神宮寺は自身が演じる尚哉について「これまでは高槻先生に引っ張ってもらっていたんですけど、Season2では成長して、ほんの少し大人になった姿が見られます」と語り、「ほんのちょっと、ちょっとなんですけどね」と補足。尚哉の成長について伊野尾から「Season1のときの“なおちゃん”は猫背だったけど、Season2は少し背筋が伸びたよね」と解説されると「マニアックなところですが、背中の角度を変えさせていただいて」と、Season1の猫背とSeason2の背筋を体で表現。シャッター音が飛び交う会場に伊野尾は「全然写真撮るところじゃなかったけど、めちゃくちゃ撮ってくれてたよ」と笑った。

Season2はシリアスなシーンも多いようで、岡田は「気合の入りようで言うとSeason2のほうが……」と話し、慌てて「あ、Season1も気合は入っていたんですけど!」と弁明。伊野尾から「(Season1を放送した)東海テレビの人も今日来てるからね!」とツッコまれていた。

ある山の撮影シーンでは、観光客たちが「ヤッホー!」とこだまを楽しんでいたのを見て、すぐに真似したという岡田と神宮寺。しかし岡田から「伊野尾さんだけ恥ずかしがっちゃって『ヤッホー!』って言えなくて」、神宮寺から「伊野尾くんも頑張って言おうとするんだけど『あぁ、無理だ!』って」と伊野尾のエピソードが明かされ、小池は「そんなかわいいエピソードが?」と驚き。伊野尾は「ドラマの撮影で来ているのに、2人とも観光客みたいに全力で『ヤッホー!』って言っていて。いい場所だからキレイな『ヤッホー!』が返ってくるんですよ。一緒に言おうと誘われたんですけど、僕31歳ですよ。正直恥ずかしくて言えなかったです」と語り、「またプライベートで行く機会があれば、次は『ヤッホー!』と言いたい」と意気込んだ。

また、現場で起きた“怪異”について聞かれた伊野尾が、神宮寺と岡田が大きく両手を挙げた不思議なポーズであいさつするようになったと暴露。神宮寺は「言わないでくださいよー!」と恥ずかしがりながらも、「昔飼っていたザリガニが、僕が家に帰るとそのポーズで威嚇していたんです。急にそのことを思い出して、やってみようと」と経緯を説明。岡田に「威嚇って嫌な意味じゃないですか? 『来るなよ』っていう」と怪訝な顔をされ、「いい威嚇です。ザリガニもいい威嚇の意味でやっていました」とザリガニの行動を説明した。

  • ザリガニの威嚇を再現する岡田結実

岡田からは「伊野尾さんが長ゼリフを言っている横で、神さんのお腹の音がすごくて、私もそれがうつって鳴っちゃって」との“怪異”エピソードが。神宮寺は「マジで恥ずかしかったですね」と言いながら、2人で「すみませんでした」と謝罪。伊野尾が「僕が喋ってるときに、何2人そろって腹すかせてんだよって」と不満を漏らすと、神宮寺は重ねて「しかも結構な“腹量”で……“腹量”は、声量みたいな意味なんですけど」と話した。

小池は、ある山での撮影で「シャン、シャンって音が鳴っていたの気づいた? あそこ、クマが出るところだったんだよ」とクマ避けの鈴の音が鳴っていたことを振り返ると、気づいていなかった伊野尾は「ちょっとWOWOWさん! どんなところで撮影させてるんですか!」とクレーム。神宮寺は「かわいい鈴じゃなくて、ちょっと高価な鈴の音でしたよね、『ジャーン!』って」と怖がりながらも、「でも僕の威嚇があるんで大丈夫です!」とザリガニの威嚇ポーズを見せた。

そんな撮影について伊野尾は「神聖な場所も多くて、なかなか行くのが大変なところで撮影したからこそ映像が豪華になった。WOWOWさんだからああいうところで撮影できるのかなって」と感謝し、「スタッフ・キャスト一同全力で取り組んだ作品なので、多くの方々にこのドラマを見て、愛していただければと思います」と締めくくった。

同ドラマは、完全記憶能力を持つ民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾)と、人の嘘がわかるようになってしまったがゆえに“孤独”を抱える大学生・深町尚哉(神宮寺)が、様々な怪異事件の謎解きを通じて、人とつながることの大切さを描く。Season2は2人が出会って1年後、高槻の研究室にフリーカメラマンの寺内一(小池)が訪れるところからスタート。寺内は母親が盲信する “奥多摩の奇跡の少女”について調べてほしいという。研究室の大学院生・生方瑠衣子(岡田結実)らと調査を始めるうち、高槻たちは“神隠し”という最大の怪異に迫っていくことになる。