「ソニー損保の安心ってなんだ? 研究所」は9月7日、「WEB会議と安心に関する調査」の結果を発表した。同調査は4月25日~26日、現在仕事でWEB会議システムを週1回以上使用している全国の20~69歳男女500名を対象に、インターネットで実施した。
直接対面する会議とWEB会議を比較して、どちらの方がより安心なコミュニケーションを取ることができるか尋ねたところ、57.8%の人が「対面会議」と回答した。その理由としては、72.8%が「直接会うことでコミュニケーションが取りやすいから」と答えており、対面会議でのコミュニケーションの方が"安心できる"と感じている人が多いことがわかった。
WEB会議で感じる「不安」について、あてはまるものを答えてもらったところ、47.5%が「相手のリアクションが見えない」を選択した。「聞き返しづらい」は47.5%、「自身の声が聞こえているか不安」は38.2%が選択している。
オンライン会議で経験した最大の「失敗談」を聞くと、「変な顔の画面でフリーズした」(30代女性)、「マイクOFFのつもりでしゃべっていた独り言が全部聞こえてた」(30代男性)、「下半身パジャマのことを忘れて立ち上がってしまい、全開のクローゼットも映ってしまった」(20代女性)など、WEB会議だからこそ起こりうるエピソードが多く集まった。
WEB会議の際、相手の顔が見える(カメラがONである)ことで、コミュニケーションにおいて安心を感じるか尋ねると、60.8%が「感じる」と答えた。実際に普段からカメラをONにしているか聞くと、78.8%が「ONにしている」と答えている。その理由としては、「表情を見せた方が自分の意志が伝わるから」(49.4%)が最も多く、「自分の姿を相手に見せるべきだと思うから」(16.5%)が続いた。
WEB会議の際、発言しない時はマイクをOFFにしているか尋ねたところ、87.6%が「している」と答えた。中でも「毎回OFFにする」「8~9割OFFにする」という回答は全体の60.5%に上り、発言しない時のマイクOFFが習慣づいている人が多いことがわかった。その理由は、「メモや議事録を取っている音が入ってしまうから」「ハウリングの心配があるから」などだった。
WEB会議だからこそ意識していることを聞くと、TOP3は「ゆっくり話す」(29.5%)、「リアクションや相槌を意識的に入れる」(33.8%)、「誰に向けて話しているのかを明確にする」(29.7%)だった。
年代別に見てみると、20代では「リアクションを意識的に入れる」(43.4%)、「ゆっくり話す」(33.2%)など、リアルな会議でも大切なコミュニケーションをより意識的に実践している人は多い。一方、60代は「誰に向けて話しているのか明確にする」(45.9%)が最も多く、オンライン上でも、伝えたい相手にしっかりと意見を伝えることを意識している人が多いことがわかった。
WEB会議の際、自身の身だしなみに気を付けているか聞くと、74.5%が「気を付けている」と回答した。内訳を見ると、約半数は「カメラに映っている部分のみ気を付けている」と回答している。カメラに映っていない部分の身だしなみについては「服装自体は普通だが足元はサンダル」(30代男性)、「ベルトを緩めたり、風通しのよい半ズボンを履いたりしている」(20代男性)などの声が寄せられた。
WEB会議時、自身のカメラ(または音声)に、自分の家族が映り込まないように意識的に配慮しているか尋ねると、70.9%が「意識的に配慮している」と回答した。一方、相手の家族の映り込みへの許容度に関しては、55.2%が「許容できる」と答えており、自身が意識しているよりも、相手はWEB会議時の家族の映り込みを気にしていないことがわかった。
WEB会議時の上下関係への意識について、目上の方や顧客とのWEB会議の際、入室タイミングを「気にする(やや気にするも含む)」と回答した人は全体の53.8%だった。しかし、「とても気にする」と回答した人は、全体の16.2%となっている。
具体的な入室タイミングについては、71.3%が「開始5分以上前に入室するべき」と回答した。退室タイミングについては、「目上の方や顧客が退出してから退出するべきか」という設問に、54.4%が「そう思う(ややそう思うも含む)」と回答しているが、「とてもそう思う」はわずか18.2%だった。