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今作の平川雄一朗監督と、共演の浜辺美波は、映画『約束のネバーランド』(20年)以来で、「平川監督に新たな一面を見せられるというのもありますし、浜辺さんは単純にまた同じ作品を作れるということで、すごくうれしいです」と、再び一緒に仕事ができることに喜びを感じている様子。

一方、初共演となる主演の平野紫耀(King & Prince)については、「本当にパワーがあって明るいので、現場にいるのといないので、キャストとスタッフの士気のある感じとかが全然違うんです。こちらが癒やされるような面もあるので、すごくすてきな方だなと思います」と、その存在感を表現した。

そんな今作について、「令和という先進的なようでまだまだ何も進んでいないことがある世の中で、まだ1人で生き抜く力が備わっていない子供たちが抱える問題という重いテーマを提起しながらも、エネルギーとパワーを持っている平野さんが演じる樹山先生が見せる熱さやユーモアで、あまり気負わず見てもらえるんじゃないかなと思って撮影しています」といい、「見終わった後にこのテーマについて考えてもらうのもいいですし、僕が最初に脚本を読んだときみたいに、気付きがあるだけでもすごく意味のあるドラマだと思うので、ぜひ楽しんで見ていただけたらいいなと思います」と呼びかけた。

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■ブレイクの実感は「ないんです」

今年に入り、映画2本、ドラマも今作含め6本と、大きな飛躍を遂げている板垣。その実感を聞くと、「大河(『青天を衝け』)もそうですし、主演の作品(『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』)もそうですし、本当にいろいろやらせていただいてる感じはあります。ブレイクみたいなことの実感は自分としてはないんですけど、分かりやすいところだとインスタのフォロワーの数とかを見ると、そういうのも感じます」と率直な心境を語る。

そうした中で、一つ一つの役への向き合い方が変わってきたという。

「例えば、『ここは今から倫理です。』では、愛着障害を持っているというすごく難しい役どころだったので、いかにその役に自分が寄り添ってあげられるかというのと、役がいかに自分に身を任せられる態勢を作るかというところの考え方を、すごく感じるようになったんです。それに、自分が関わることで、その作品といろんな人をつなげることができるという楽しさやうれしさというのも感じるので、今年に入っていろいろ気持ちも変わったし、学ぶことも多いですね」と、自身の考え方に大きな成長を感じながら作品に臨んでいるようだ。

●板垣李光人
2002年生まれ、10歳で俳優デビューし、幅広いフィールドで活躍。ドラマ『神酒クリニックで乾杯を』『仮面ライダージオウ』、映画『約束のネバーランド』(20年)などに出演し、21年は、映画『ツナガレラジオ~僕らの雨降Days~』『ゾッキ』、ドラマ『ここは今から倫理です。』『ホリミヤ』『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』『青天を衝け』『来世ではちゃんとします2』、そして24時間テレビドラマスペシャル『生徒が人生をやり直せる学校』に出演する。