Hey! Say! JUMPの伊野尾慧と八乙女光が、12日にNHK総合で放送される特番『#あちこちのすずさん2021 ~教えてください あなたの戦争~』(19:30~20:42)に出演。取材や若者の声を通じて、戦争時代に思いを馳せる。

  • 伊野尾慧
  • 八乙女光

同番組は、戦争を生き抜いた庶民の生活を描いた映画『この世界の片隅に』のすずさんのようなエピソードを探して#(ハッシュタグ)で投稿する「#あちこちのすずさん」プロジェクトの一環。今年は「不自由な時代を生き抜いた生活の知恵」をテーマに、プロジェクトサイトやツイッターに投稿されたエピソードを、アニメで再現して紹介する。

若者向けラジオ番組『らじらー!』(NHKラジオ第1)に出演する八乙女と伊野尾は、コラボレーションする形で同特番に出演。同特番で紹介されたエピソードに対する若者の声に耳を傾け、取材をしながら戦時の人々の生き方に迫る。

伊野尾は、自身の股の間から頭を出し、逆さまに物を見る風習「股のぞき」の研究に青春を賭けた戦時の人物について取材。取材を進める中で「胸を打たれる」と感銘を受けた様子を見せた。また、戦時を生き抜いた自身の祖父にまつわる話を明かす。

八乙女は、戦時の満州で育ったアウトドア名人を取材。名人が戦時に身に付けたサバイバル術を学ぶ。また名人の話したエピソードを聞いて「すごい新鮮だった。初めて聞く言葉がいっぱい出てきた」と語る。

他にも、芸人の千原ジュニアさん、元欅坂46の長濱ねる、『この世界の片隅に』の片渕須直監督もスタジオ出演。寄せられた投稿エピソードの内容を掘り下げる。また、アニメのナレーションは、のん、小野大輔、尾身美詞が担当する。

収録後の伊野尾と八乙女のコメントは以下の通り。

■伊野尾慧
自分が取材した「股のぞき」の研究をしていた青年の話を通して、戦争は生き残った方にも多くのダメージを与え、色んなものを背負わせてしまうんだということを、今回改めて感じました。今年になってつくづく思うのは、体験談をアニメにすることで、僕らにもわかりやすくて、よりリアルに感じられる番組だなということです。戦争はもちろん悲しいし、悲惨だけど、#あちこちのすずさんでは日常の話が多いから、僕らの生活と自然に照らし合わせて、当時はこうだけど今はどうだ、と見直すことができます。是非みなさんも見てください。

■八乙女光
今年で出演は3年目ですが、回を重ねるごとにもっといろんな人の声を聞きたいなという思いが増してきました。最初は参加してくれた学生と同じように「聞いていいのかな」と思っていたのですが、取材を毎年するごとに取材先の方が積極的に話してくれ、直接生き抜いた人の声を生で聞けるのは自分たちの世代なのだと改めて思うようになりました。今回、満州引き揚げを経験した方と直接お話しできたのも貴重な時間でしたし、このストーリーをこれからは僕たちが伝えて行くべきなのだろうと感じました。番組を毎年見て下さる方も、初めて見る方も、戦時の話だけどどこか温かみや共感するストーリーが聞けるので、ぜひご覧になってください。

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