KEIアドバンスは7月28日、留学先の魅力度を測るQS Quacquarelli Symonds社の「QS最高の学生都市ランキング」第9版を発表。同ランキングは、「Rankings(ランキング)」「Desirability(魅力度)」「Affordability(留学費用水準)」「Employer Activity(就労機会)」「Student Mix(学生の多様性)」「Student View(学生観)」の6つの指標をもとに作成されている。

  • 「QS最高の学生都市ランキング2022」トップ

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「QS最高の学生都市ランキング2022」では、イギリス「ロンドン」が世界第1位の座を獲得。ドイツの「ミュンヘン」がそれに追随する形で第2位に。「東京」は、韓国の「ソウル」と並んで世界第3位となり、アジアで優れた学生都市という評価を受けた。

東京が3位に選ばれた理由を分析すると、「その都市の生活の質」及び「留学希望者がその都市への留学を希望する度合い」を数値化した「Desirability score(魅力度スコア)」と、その都市の卒業生が雇用者からどの程度求められているかを示す「Employer Activity score(就労機会スコア)」で100点を獲得(100点満点)。また、「QS世界大学ランキング」によれば、東京は、上位ランクの大学の数を示す指標が世界第5位と、世界レベルの大学が多く点在していることも高評価に。さらに、9万5,000名以上の元学生の学習経験に関する意見を反映した「Student Voice(学生の声)」でのスコアが上昇し、東京は85.5点を獲得している。

以下、5位「ベルリン」(ドイツ)、6位「メルボルン」(オーストラリア)、7位「チューリッヒ」(スイス)、8位「シドニー」(オーストラリア)、同率9位「パリ」(フランス)、「モントリオール」(カナダ)、「ボストン」(米国)と続いた。トップ10に新たに加わった都市はボストンのみで、 前回13位から9位に上昇。ドイツとオーストラリアからは、2都市ずつがトップ10入りした。

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そのほか、日本の都市では、「京都・大阪・神戸(3都市で一括り)」が19位、「名古屋」が112位にランクイン。「京都・大阪・神戸」は、上位ランクの大学の数を示す指標が第10位、「学生の声」におけるスコアでは85.5点を獲得。一方、「名古屋」は前回(2019年)から17位ダウン。「京都・大阪・神戸」「名古屋」ともに「Affordability(留学費用水準)」でのスコアが低下した。