アイスタットは7月21日、「レジ袋有料化に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は7月14日、20歳~ 69歳の男女300名(男性166名、女性134名)を対象にWebアンケート形式で行われた。

  • あなたは買い物をする時、常にエコバックやマイバック、レジ袋を持参していますか?

    あなたは買い物をする時、常にエコバックやマイバック、レジ袋を持参していますか?

買い物の際、常にエコバックやレジ袋を持参するか尋ねたところ、84.7%が「はい」と回答。レジ袋有料化導入前の2020年6月と比べると、13.7%増加した。

レジ袋有料化後、「レジ袋を購入したことは一度もない」という人は44.7%。レジ袋を購入したことのある人に対し、その理由を尋ねたところ、「マイバック・エコバックを持っていなかった時」(38.3%)、「マイバック・エコバックの数が足りなかった時」(15.7%)、「レジ袋をゴミ袋として利用したい時」(14.3%)が上位に。

レジ袋有料化後、レジ袋を購入したことがある店は、「スーパーマーケット」(42.0%)が最も多く、次いで「コンビニ」(18.3%)、「ドラッグストア」(14.0%)、「ショッ ピングセンター」(7.7%)という結果に。レジ袋有料化導入前(2020年6月)と比べると、「スーパーマーケット」は19.3%の増加、「ドラッグ ストア」では0.3%増加し、それ以外のお店では減少した。

  • レジ袋有料化について、あなたのご意見をお知らせください。

    レジ袋有料化について、あなたのご意見をお知らせください。

続いて、取っ手付きのポリ袋のセットをレジ袋の代替として購入しているかを聞いたところ、「有料化前も後もポリ袋セットを買ったことがない」(50.7%)が過半数となった一方で、「増えた」が26.0%と、プラスチック削減を目的としてレジ袋が有料化となったにもかかわらず、代替としてポリ袋セットを購入している人が3割近くいるという残念な結果に。

レジ袋有料化について困っている度合を5段階評価で聞いたところ、「困る(非常に+やや)」は37.0%、「どちらでもない」は25.7%、「困らない(あまり+全く)」は37.3%と、「困る」と「困らない」が拮抗する結果に。しかしながら、レジ袋有料化導入前(2020年6月)と比べると、「困る」は45%から37%までに減少しており、この1年で、エコバック・マイバック持参の定着率が浸透し、レジ袋有料化への抵抗が減っていることが見て取れた。

  • レジ袋有料化後、あなたがお住まいのゴミ収集日に出すプラスチックゴミの量は、変化がありましたか?

    レジ袋有料化後、あなたがお住まいのゴミ収集日に出すプラスチックゴミの量は、変化がありましたか?

次に、レジ袋有料化後、ゴミ収集日に出すプラスチックゴミの量に変化があったかを教えてもらったところ、8割が「どちらでもない」(80.3%)と回答。「増えた(非常に+やや)」が12.0%、「減った(あまり+全く)」は7.7%だった。

この結果について同社は、「日本で排出されるプラごみ量のうち、レジ袋は2~3%と言われている。したがってレジ袋の有料化だけでは、プラごみ削減につながらないのは当たり前で、今回の調査結果『変わらない』が約8割もいたことについては、決して驚く結果ではない」とコメントしている。