東山紀之演じる天樹悠を中心に、海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)、そして法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)ら、7人のスペシャリストが凶悪犯罪や未解決事件に挑むテレビ朝日系ドラマ『刑事7人』。現在放送中のシーズン7(毎週水曜21:00~)は、7人それぞれに焦点を当てた“メイン回”で各キャラクターを深掘りしていく、ファンにはたまらない新作となっている。

  • 俳優の北大路欣也=テレビ朝日提供

マイナビニュースでは、キャスト6人へ現場の裏話を聞き、メッセージを繋いでいく「刑事7人 スペシャルリレー」をお届け。第1回は、きょう21日放送の第3話でメインを務める北大路が登場。ある食中毒事件をきっかけに、20年間胸に引っかかっていた過去と再び向き合う――。そんな堂本を演じる北大路が「仕事場は楽しいことが第一条件」という宣言、共演者思いの粋な行動など、“愛”と“和”にあふれるトークを繰り広げた。

■7人の中で一番のムードメーカーは

全員ですね。エネルギッシュで明るくて素晴らしい人たちだから、甲乙つけがたい。それぞれのキャラクターを存分に活かして現場を楽しんでいるメンバーばかりで、冗談も言い合える仲です。たとえば昨日は、僕が渋滞に巻き込まれて遅れてしまったのですが「なんで来ないんだよ!(笑)」とツッコミが飛んで笑い合って。今日は僕から「昨日は遅れたので、今日は遅れないように来ました」とあいさつしたら、また皆が笑ってくれました。

長くやっているシリーズだけあって、これまで築き上げて来た素敵な環境がしっかりとある。いちばん大事なのは“愛”と“和”。俳優陣だけじゃなく、支えてくれているスタッフの方々もいい雰囲気を作ってくれています。俳優陣とスタッフの調和が取れないとスムーズにいきませんから。

もう1つ“良い現場作り”に大事なのが天気。外での撮影も多いので、天気予報を見て「明日は頼む!」と毎日祈っています。自然には絶対に逆らえないけど、引いたり進んだり避けたりしながら進んでいくのもまた人生そのものだと受け入れて撮影に臨んでいます。

■初対面から印象が変わらない7人

(印象が)変わった人はいないですね。この現場を離れたらそれぞれ違う場所で頑張って、また『刑事7人』で再会して……長く続いているこの現場は、みんながホッとできる場所。素の表情、自然体の姿を見せてくれていると思うんです。だから「変わったね」と感じることはありません。髪の長さが変わることはありますが(笑)。

空き時間には「次はこんな作品に出るんです」といった仕事の話を聞くのが楽しい。たとえば時代劇だと「過去に同じ役をやったことあるよ」と話が広がることも。次に誰かが行く現場に僕の知っている撮影スタッフさんがいたら「この人が行くから頼むね」と連絡することもあります。スタッフさんから「いい方ですね!」と共演者を褒められたときはうれしい。それぞれを思い合うことで「つながり」が広がっていくのがいいですよね。

僕も歳は取っているけど負けないように頑張ろうと思える、現場はそうやって切磋琢磨できる場所。なんと言っても、仕事場は楽しいことが第一条件。もちろんつらいことはいっぱいあるけれど、僕はいつも遠足に行くような気持ちで現場に来ています。想像通りにいくわけじゃなくて、その日そのときにしか生まれないものがある。何かが生まれる瞬間の緊張感がたまらないんです。

■堂本俊太郎が主役、第3話の見どころ

厳しい現実を乗り越える力を6人からもらった堂本が、久しぶりにあちこちへ行って奮闘します。お互いを支え合う友情が伝わる回でもある。

僕らは演じている職業の方々への敬意を大事にしています。見て下さる方にも「刑事たちって大変なんだな、私たちの生活はこうやって支えられているんだな」と同じように敬意を持ってもらえるといいなと思います。他の話でも言えることですが、3話では堂本が苦労している姿からより一層そう感じて頂けるとうれしいです。

■次回登場、田辺誠一の人柄とは

田辺さんは独特の雰囲気を持っている方。いつもほんわかされていますが、グッと鋭い目をされるときもあって、いろんな顔を見せてくれます。家族の話になると表情が崩れてより優しい顔になる。懐が深くて、魅力的な方です。

歴史鑑定人を務める『にっぽん! 歴史鑑定』(BS-TBS)を拝見していると、これまで蓄えて来られたものや田辺さんの人間性が存分に出ていて、素敵な仕事をされているなと。『刑事7人』のメイン回である4話でもそんな雰囲気がすごく出ています。ピンチのときも決して慌てずうまい具合に隙を見て鋭い行動ができる海老沢は、田辺さんにぴったりな役。それぞれが主役になれる新シリーズを、僕自身とても楽しんでいます。