7月24日からWOWOWでスタートする『連続ドラマW 黒鳥の湖』(毎週土曜 22:00~全5話※第1話は無料放送)の完成報告会が15日、都内で行われ、藤木直人、吉瀬美智子、三宅健、財前直見、岩田和行監督が登場した。

  • 左から三宅健、吉瀬美智子、藤木直人、財前直見、岩田和行監督

『愚者の毒』で日本推理作家協会賞を受賞した作家・宇佐美まことの小説『黒鳥の湖』を映像化した同ドラマ。かつて卑劣な手段で財産を獲得して妻や娘と幸せに暮らしていた主人公の財前彰太に、因果が巡って災いがもたらされる。

ザイゼンコーポレーションの社長で、過去の過ちに罪悪感を感じながら次第に翻弄されていく主人公の財前彰太を演じた藤木は「僕が演じた財前彰太、吉瀬さんが財前由布子、そして本物の財前(直見)さんがいて頭が混乱しました」と笑いを誘いながらも「初めて台本のメモのスペースに時系列の出来事を書いて演じました。いつもは全然してないんですが、今回は分からないと思って書き出してましたね」と初めて台本にシーン以外のことを書き記したという。彰太の妻を演じた吉瀬は「私は彰太さんの奥さんで育ちも良くて品があり、その中にも芯の強い女性を演じました」とキャラクターを紹介し、「ある事件に巻き込まれて子供を思うが故に行き過ぎた行動を取ります。私も子を持つ母として分らなくもないんですが、『由布子さんそこは止めとこう!』と感じながら演じましたが、演じていて難しい役でしたね」と振り返った。

因果が巡って災いがもたらされる"因果応報"を大きなテーマにした同ドラマ。それにちなみ、「あの過去があったから今があるというエピソードは?」という質問に、「僕は双子なんですけど、兄に隠れる内向的な子どもでした。でもこういう華やかなエンターテイメントの世界に憧れ、雑誌の読者モデルに応募しようと兄に相談したらそんな恥ずかしいことをしたら縁を切ると言われて諦めました。でも何年か経って応募したんですが、一歩踏み出さなければ今この場に立っていません」と藤木。一方の吉瀬は「役でショートカットにしてから今の(ショートカットに)定着した私がいます。それがきっかけで色んなお仕事をもらったと思うと髪の毛って大事だなと思いますよね」と世間にイメージづけたショートカットの経緯を説明するも、「もちろんありますよ」とロングの願望もあるという。16歳の時に活動をスタートしたV6が自身のターニングポイントだったという三宅は「V6はジャニーさん(ジャニー喜多川)に出会ってなければ入ってないですね。右も左も知らない中学生を選んでくれて会社にも入れてくれたので感謝しかないです」とジャニー喜多川氏に感謝しきりだった。