いよいよ待望の夏休みが間近に迫り、本格的な夏の行楽シーズンが始まる。紆余曲折を経ながらも東京五輪も開催されるなど、本来であれば心躍る季節のはずだが、今ひとつ気持ちが晴れないという人も多いのではないだろうか。

それもこれも原因はただ一つ、新型コロナウイルスの感染拡大によるものだ。ワクチン接種も徐々に進んではいるものの、まだまだ予断を許さないというのが現状だろう。

さて、そんなコロナ禍にあって、夏のボーナスの使い道には何か変化はあるのだろうか。今回は、マイナビニュース男女会員801人を対象にアンケート調査を実施し、「夏のボーナスを何に使う予か」などを聞いた。

  • 夏のボーナス、何に使う予定?

Q.2021年夏のボーナス(賞与)は支給されましたか?

「出た」(51.8%)
「出る予定だが、まだ支給されていない」(41.7%)
「出ない」(6.4%)

Q.2021年夏のボーナス(賞与)で支給された金額を教えてください

「20万円未満」(18.3%)
「20万円以上〜40万円未満」(23.4%)
「40万円以上〜60万円未満」(18.3%)
「60万円以上〜80万円未満」(13.9%)
「80万円以上〜100万円未満」(9.2%)
「100万円以上〜120万円未満」(5.0%)
「120万円以上」(6.2%)
「わからない」(5.6%)

Q.2021年夏のボーナス(賞与)支給に関して、新型コロナウイルスの影響はあったと考えられますか?

「プラスの影響があった」(9.2%)
「影響はなかった」(50.6%)
「マイナスの影響があった」(40.2%)

Q.2021年夏のボーナス(賞与)は何に使う予定ですか?(複数選択可)

1位「預貯金」(47.9%)
2位「生活費の補填」(24.6%)
3位「趣味・娯楽費」18.0(%)
4位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(17.8%)
5位「ローンや借金の返済」(12.7%)
6位「外食費」(12.1%)
7位「税金の支払い」(11.5%)
8位「レジャー費」(10.9%)
9位「衣料品・装飾品の購入」(9.8%)
10位「現在のところは未定」(9.2%)
11位「教育費」(8.9%)
12位「日用品費」(7.7%)
13位「習い事・自己啓発費」(6.8%)
14位「車両・バイク関連費」(6.2%)
15位「美容費」(5.6%)
16位「医療費」(4.7%)
17位「その他」(1.5%)

Q.2021年夏のボーナス(賞与)は具体的に、どのようなことに使う予定ですか?(自由回答)

■「預貯金」

・「特に予定がないので、貯金する」(34歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「ほぼ、貯蓄に回していきたいなと思っています」(33歳女性/その他/販売・サービス関連)
・「老後のために貯金」(48歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「全額貯金します。緊急事態に備えて怖くて使えません」(41歳女性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「この先何が起こるかわからないから貯蓄します」(48歳男性/旅行・観光/営業関連)
・「コロナ禍で収入に影響があった補填と、税金の支払い」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「これから社会がどうなっていくのか不安なので、なるべく預貯金に回したいと思う」(41歳男性/食品/営業関連)
・「子どもが大学進学予定なので貯金に回します」(45歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「将来に備えての貯金。本当は海外旅行に少し使いたかったが、コロナで行けない。国内旅行もちょっとコロナで控えようかと」(45歳男性/通信関連/事務・企画・経営関連)

■「生活費の補填」

・「生活費の補填で使ってしまう」(44歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「ほとんどは生活費の足しにします」(27歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「毎月の給料が減っているため、補填に充てる」(47歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/販売・サービス関連)
・「食事や出前費の充実」(45歳女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「もろもろの返済と生活費の補填がメインで、残ったら貯金」(48歳男性/専門コンサルタント/専門職関連)
・「まず生活費に充てますね、あとは少しですが趣味に充てたいですね」(38歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「アメリカの史上空前の金融緩和の影響で、日本でもガソリンの高騰や食料品の値上げなど物価の高騰が危惧される。FRBはアメリカの銀行なので日本ではどうにもならないので、インフレに備えて、どう対応すべきか検討中」(43歳男性/教育/事務・企画・経営関連)

■「趣味・娯楽費」

・「趣味のCD集めに使う予定」(45歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
・「趣味の車に費やすつもり」(35歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「ゴルフが趣味なので、クラブを購入する予定です」(38歳男性/教育/専門サービス関連)
・「趣味のアイドルグッズを購入して、残りは貯金する」(31歳男性/エステティック・美容・理容/販売・サービス関連)
・「コロナの影響でサイン収集ができなくなったので、インターネットでサイン入りカードを買うお金にしたいと思います」(33歳男性/教育/専門職関連)

■「金融商品の購入(投資・資産運用など)」

・「投資に充てたい」(49歳男性/銀行/IT関連技術職)
・「将来に備えて投資に回す」(45歳男性/半導体・電子・電気機器/技能工・運輸・設備関連)
・「投資信託に積み立てする」(49歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等)
・「あくまで余剰資金なので、資産運用のために株を購入予定」(33歳男性/クレジット・信販/IT関連技術職)
・「アメリカ株の購入。投資信託の購入」(34歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「もうすぐ下落局面になるので、少し待って投資すると思う」(40歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)

■「ローンや借金の返済」

・「住宅ローンの返済」(39歳女性/銀行/営業関連)
・「車のローンの支払い」(41歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「住宅ローンに消えます」(48歳女性/食品/営業関連)
・「ローンの返済や、給与で不足する教育費の補填。それで余れば将来に備えて預貯金」(42歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「住宅ローンの返済と子どもの塾代にあてて、余りは夏休みの旅行代と貯蓄にする」(47歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■「外食費」

・「家族での外食」(40歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「外食で支援したい」(48歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/営業関連)
・「美味しいものを食べること」(39歳男性/サービス/営業関連)
・「ボーナスもらってまだ2回目で少ないから、外食で終わってしまう」(47歳女性/半導体・電子・電気機器/技能工・運輸・設備関連)

■「税金の支払い」

・「固定資産税とかに使います」(45歳男性/広告・出版・印刷/営業関連)
・「車の車検代として」(40歳男性/窯業・セラミック/販売・サービス関連)

■「レジャー費」

・「夏休みのレジャー」(45歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「気分が晴れることに威勢良く使いたい」(39歳男性/外資系金融/事務・企画・経営関連)
・「基本は貯蓄ですが、食材などにこだわったリッチなキャンプを楽しみます」(44歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「北海道に行きたい!」(48歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)

■「衣料品・装飾品の購入」

・「コートに使う」(36歳女性/サービス/営業関連)
・「ビジネスシューズを購入する予定」(46歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「洋服を購入予定です。あとは、貯金に回します」(37歳男性/ビル管理・メンテナンス/その他・専業主婦等)

■「教育費」

・「子どもの塾の費用」(47歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「子どもの大学の授業料」(48歳男性/銀行/営業関連)
・「学資保険の支払い、固定資産税の支払い、子どもの夏期講習の支払い」(43歳男性/官公庁/公共サービス関連)

コロナ禍ならではの使い道も目立つ結果に

調査の結果、自身の会社にボーナス(賞与)制度があるマイナビニュース会員のうち、2021年夏のボーナスが支給された人は、半分強の51.8%となった。「出る予定だが、まだ支給されていない」は41.7%、「出ない」は6.4%だった。

夏のボーナスの支給額は、最も多かった金額帯は「20万円以上〜40万円未満」の23.4%。以下、「20万円未満」「40万円以上〜60万円未満」(各18.3%)、「60万円以上〜80万円未満」(13.9%)、「80万円以上〜100万円未満」(9.2%)、「120万円以上」(6.2%)、「わからない」(5.6%)、「100万円以上〜120万円未満」(5.0%)と続いた。

夏のボーナス支給に関して、新型コロナウイルスの影響があったかどうかについては、「影響はなかった」がおよそ半数の50.6%。「マイナスの影響があった」は40.2%、「プラスの影響があった」は9.2%となった。

2021年夏のボーナスの使い道について複数選択可で訊ねた。その結果、1位は半数近くの支持を集めた「預貯金」(47.9%)。以下、2位「生活費の補填」(24.6%)、3位「趣味・娯楽費」(18.0%)、4位「金融商品の購入(投資・資産運用など)」(17.8%)、5位「ローンや借金の返済」(12.7%)の順番となっている。

やはり、なかなか収束の気配が見えないコロナ禍にあって、将来へ向けて経済的な備えをしておきたいということで、まずはしっかりと「預貯金」を、という人が多いようだ。また、足元の生活が不安定になっている状況を受けて、「生活費の補填」に回すという回答も目立った。

また、コメントで多かったのは「資産運用とローン返済、生活支出への一部充当」「生活費の補填と日頃、購入できないものを買う」「貯金します。コロナが収束したら旅行したい」「外食したり、洋服、靴を買いたいです」など、複数の使い道を想定したもの。ボーナスをバランス良く、効果的に使いたいと思っている人は多いようだ。

中には、「自宅でいる時間が増えた影響でリフォームを考えております。その為の資金にボーナスを一部充てたいと思います」という、おうち時間が増えたコロナ禍の中ならではの回答もあった。

今回のアンケートでは、夏のボーナス支給で新型コロナウイルスによるマイナスの影響があったと考えている人が約4割に達するなど、少なからぬダメージを受けていることがうかがえる。また、今回のボーナスを将来に向けての備えとする人も多く、趣味や娯楽などへの出費に関してはやや慎重な傾向がうかがえた。

現在はコロナ対策の切り札と言えるワクチン接種が進められている一方で、東京都は7月12日から8月22日まで、4度目となる緊急事態宣言に入った。一刻も早く、外食や旅行などを楽しめる日常が戻って来て欲しいものだ。

調査時期: 2021年6月30日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 801人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません