「うみファーム」がパワーアップ

日本最大級の水族館があるレジャー施設「横浜・八景島シーパラダイス」。2013年、水族館エリアに誕生した「うみファーム」は、本物の海の上に設置され、いけすで魚を釣ってその場で食べられる施設です。

隣エリアのボート遊びアトラクション「シーボート」と合わせ、本物の海で遊べるエリアとなります。

  • 釣りなどが楽しめる「フィッシャーマンズオアシス」

今回のリニューアルでは、これまでの「食育ゾーン」という魚釣りゾーンが、「フィッシャーマンズオアシス」というエリア名に変更。

ここでは、いけすでアジやマダイ、季節の魚を釣ることができるほか、海に浮かぶデッキを歩きながら、東京湾の生態系への理解を深める水槽展示、海に浮かぶクラゲや岸壁のフナムシなどの生き物を見たりしながら、海について学ぶことができます。

フィッシャーマンズオアシスを楽しむには「入場料500円/1名(3歳以下無料)」、釣った魚の「料金(アジ390円、マダイ1990円、季節の魚390円~)」に加えて、水族館エリア入場用チケットも別途必要です。

釣った魚は、近くにある「うみファームキッチン」へ持って行くと、その場でさばいて調理してくれます。

マダイは大迫力のグリルになって登場します。アジはフライとグリルの2種類の調理法が選べますが、フライとグリルの組み合わせもできます。

1匹だとほんの一口ですが、「釣った魚は残さず食べる」が食育・海育の基本なので、これでOKです!

  • 魚をさばいて調理するところも見学OK

  • 身が厚く、脂の乗りもほどよく美味なマダイ

  • 左がアジのフライ、右がグリル

さっきまで海を泳いでいた魚がこんなおいしい料理になって登場するなんてと、なかなかの感動体験です。

釣って、食べて野性が目覚める楽しみ

海に囲まれたシーパラは、毎日のように海洋ごみが漂着します。こちら、「うみファーム」付近にも流れ着き、スタッフが定期的に清掃しているそうです。

こうした海洋ごみ問題も、うみファームの「海育」のテーマの一つ。私たちが捨てたプラスチックは、流通の過程で海に流れ出すものがあり、波や太陽光などによって崩壊し、微粒子へと変わります。

これが、マイクロプラスチック。微粒子化することで表面積が大きくなり、さまざまな物質が付着しやすくなり、魚の体内に蓄積しやすいという問題もあります。

  • 水面に浮かぶごみを吸い寄せるように回収する装置を展示

シーパラでの海遊びをきっかけに、「ごみの問題を自分事として考えてもらおう」と、啓発するための展示もあるので、ぜひ見て行ってくださいね。

待ったなしの「海洋ごみ問題」も学んでいこう

「うみファーム」には、お楽しみがもう一つ。シーパラのスタッフの解説を聞きながら、施設内を回り、海や生き物について学べるガイドツアー「東京湾ワンダーウォッチャーズ」が始まりました。

子どもの自由研究に役立ちそうな内容ですが、大人が参加しても学ぶべき点は多く、なかなか希少な内容となっています。

  • スタッフが解説してくれる

ツアーの参加料金は「600円/1名(定員15名)」で、平日14時~の1回、土・休日 11時半~、14時半~の2回開催のスケジュールで所要時間は約20分です。

イルカ、アザラシと赤ちゃん続々誕生

うみファームを満期した後は、涼しくて快適な水族館の屋内エリアはいかがでしょう。アーチ型水槽で泳ぐイルカを下から、横から眺められる「ドルフィンファンタジー」などがお勧めです。

今年の6月3日に生まれたばかりのバンドウイルカの赤ちゃんがお母さんイルカと寄り添って泳いでいます。

  • 運がよければ、授乳の様子が見られるかも!?

そのほか、2月4日にコツメカワウソ、3月17日にケープペンギン、3月19日にハイイロアザラシなど、シーパラでは赤ちゃんが続々と誕生して、さらににぎやかになっています。

今年の夏も暑くなりそうだから、水族館、お勧めです。