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そんな明日海にとって大きな存在が、宝塚時代から応援し続けてくれるファンたちだ。

「宝塚のファンの方は、歌劇団在団中からとても身近な存在なんです。テレビと違うのは、劇場に入るときや出るときに、『お見送り』『お出迎え』をしてくださったり、SNSが普及したこの時代でも、思いをお手紙にして送ってくださったり。それに、私が舞台に立って間もない頃から応援して、成長する過程も楽しんでくださるファンの方がすごくたくさんいらっしゃって、こうして退団して新たな道に進んでも続けて応援してくれるので、私にとっては家族のような存在ですね。そういう方々がいてくださることによってエネルギーをもらいますし、ファンの皆さんの前では本当に自分らしくいられる感じがします」

『ZIP!』の仕事は特に反響が大きいそうで、「『こんなことをやってほしい』と言ってくれたり、『あの衣装はこうでしたね』と指摘してくれたり、本当に細かく見てくださってご意見を頂くので、すごくうれしいです」と笑顔。

番組や自身のスタッフのSNSに寄せられるメッセージにも目を通しているといい、「宝塚のときより実質的な距離は遠くなってしまいましたが、近くに感じてくださっているのが分かって、すごくありがたいなと思っております」と感謝を口にした。

■水卜アナへの癒やしを予告

総合司会の水卜アナについて、「本当に落ち着いてらっしゃって、即座にどんなことにも対応されますし、ニュースからショービズの楽しい話題になったときの切り替えも、感想を求められたときの語彙力も素晴らしい。アナウンサーとしてだけでなく、お人柄もかわいらしくて柔らかくて、やっぱり1つの番組を背負う人として選ばれた人なんだなと思いますね」と称賛する明日海。

彼女に対して、「『ZIP!』を背負って、生放送で女性として真ん中に立ってらっしゃる姿に私自身も勇気をもらえますし、他にもたくさんの番組をやってらして絶対忙しいのに、そんな顔を見せないでいつも明るく頑張ってらっしゃるので、水卜さんのために癒やしとか喜びを提供したいと、すごく思ったんです」という気持ちがあるそうで、『ZIP!』6月の金曜パーソナリティーとして最後の出演となる25日の放送では「Huluの『アトリエ』で習得した技がいくつかあるので、それを駆使して、“水卜さんが喜ぶこと、癒やされること”を私なりのやり方で遂行できたらと思います」と予告した。

  • 『ZIP!』総合司会の水卜麻美アナウンサー (C)NTV

そして、「今年は舞台もそうですし、ドラマやこの『ZIP!』の生放送や冠番組も出させていただいたり、いろんなジャンルを経験できました。慣れないながらも、少しずつできることが増えていくというのがすごく好きなので、これからも出演したものを録画で見て、『もう少しこうするといいんだな。やってみよう』という積み重ねで変わっていける自分を楽しみながら、どんな場所でも進化していく自分でいたいなと思います」と抱負。

『ZIP!』では占い師に、「新しく挑戦すると良いのは、バラエティ番組に出ること」と勧められていたが、「いつも司会の方とか芸人の皆さんとかが面白くしてくださるので、私は本当に向いてないと思います(笑)」と謙そんしつつ、「(生放送や冠番組で)トーク力もちょっと鍛えておりますので、よろしくお願いします(笑)」と、遠慮ぎみにアピールした。

●明日海りお
1985年生まれ、静岡県出身。03年に宝塚歌劇団へ入団し、14年に花組トップスター就任。19年に退団後、舞台『ポーの一族』『エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』、ドラマ『青のSP―学校内警察・嶋田隆平―』(カンテレ)、『おちょやん』(NHK)、『コントが始まる』(日本テレビ)に出演。『明日海りおのアトリエ』(Hulu)で初冠番組、『ZIP!』(日テレ)で6月の金曜パーソナリティーを担当する。21年10月には舞台『マドモアゼル・モーツァルト』が上演予定。