JR西日本は、列車ごと、号車ごとの混雑状況をリアルタイムに提供するサービスを関西で初めて開始すると発表した。
同社はこれまで、時差通勤促進の取組みとして、線区ごとに時間帯別の混雑状況の傾向を前週の実績データをもとに案内していた。今回新たに、列車に搭載した「モニタ状態監視装置」から走行位置や乗車率、車内温度などのデータを地上に伝送することとした。このデータを一般の人が利用できる情報に加工し、リアルタイムに情報提供を行う。
サービスの対象となる列車は、大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)を走行する323系の普通列車。JR西日本の移動生活ナビアプリ「WESTER」内に設ける新コンテンツ「環状ライブ」を通して情報を提供する。列車ごと、号車ごとの混雑状況や車内温度、列車走行位置、遅延状況がリアルタイムに確認できるほか、弱冷車や女性専用車、車いす・ベビーカースペースの位置といった車両設備情報も確認できるという。
今後は利用状況やシステムの整備状況を踏まえ、2022年春頃を目安に、JR京都線・JR神戸線など他の線区への展開も計画するとしている。