ブイキューブは5月26日、第1回緊急事態宣言(2020年4~5月)と第2回緊急事態宣言(2021年1~3月)の期間における働き方を比較し、Web会議利用の実態とニューノーマル時代のオフィスのあり方に関して調査した「ニューノーマルな働き方におけるWeb会議の実態調査」の結果を発表した。

  • 新型コロナ流行後、「Web会議の頻度が増えた」と感じる人は80.3%

    新型コロナ流行後、「Web会議の頻度が増えた」と感じる人は80.3%

新型コロナウイルス流行前と比べ、流行後にWeb会議の頻度がどうなったか?という質問には、「増えた」が55.6%、「どちらかといえば増えた」が24.7%と、増えたと感じる人が8割以上にのぼった。

第1回と第2回の緊急事態宣言期間の出勤形態について聞くと、「原則テレワーク」で働く人は第1回宣言時が42.2%、第2回宣言時には27.5%と1年で約15ポイントの減少が見られた。一方で「テレワーク・出社併用」で働く人は第1回宣言時が40.8%、第2回宣言時には51.6%、「原則出社」という回答は第1回宣言時の17.1%から第2回宣言時に20.9%と、いずれも増加した。

  • 出勤形態は「テレワーク・出社併用派」と「原則出社派」がいずれも増加傾向に

    出勤形態は「テレワーク・出社併用派」と「原則出社派」がいずれも増加傾向に

第1回と第2回の緊急事態宣言期間でそれぞれ、オフィスの自席または(会議室以外の)フロア内でWeb会議をしたことがあるかどうかについて聞くと、第1回宣言時には「ある」が66.7%だったのに対し、第2回宣言時には「ある」が71.2%に上昇した。「ある」と回答した人にその理由を聞くと、いずれの期間でも「会議室が足りないから」が4割超、ついで「周囲に人がいなかったから」、「会議室を一人で専有するのは気が引けるから」の順となった。

  • 自席でWeb会議をした理由は「会議室が足りないから」が4割超

    自席でWeb会議をした理由は「会議室が足りないから」が4割超

第1回と第2回の緊急事態宣言期間でそれぞれ、オフィスフロアで周囲の人がWeb会議しているのを「うるさい」と感じたことがあるか?という質問には、第1回では「ある」人が47.9%、第2回では46.5%で、約半数の人が周囲で行われるWeb会議をうるさいと感じていることが判明した。

  • 「自席でWeb会議する人」をうるさいと思った人、第1回・第2回宣言時ともに約半数存在

    「自席でWeb会議する人」をうるさいと思った人、第1回・第2回宣言時ともに約半数存在

ニューノーマルな時代においてオフィスに期待することを聞くと、「ソーシャルディスタンスが確保されている」で49.4%、ついで「Web会議用のスペースがある」44.4%「ディスプレイや椅子などのハードが整っている」42.8%となった。

  • ニューノーマルな時代におけるオフィスへの要望

    ニューノーマルな時代におけるオフィスへの要望

こうした結果について、ブイキューブ 代表取締役社長 CEOの間下直晃氏は次のようにコメントしている。

「この一年でテレワークが加速し、Web会議やオンラインセミナーなどリモートコミュニケーションは日常的に用いられるようになりました。今回のアンケート結果から、ニューノーマルの働き方が広がる中、オフィスでは感染症対策と働きやすさの両立が求められており、個室ブース「テレキューブ」への期待が大きいことを感じています。テレワークと出社を併用しながら働く中で、6割を超える人がオフィスの自席でWeb会議を実施したことがあり、その理由として『会議室が足りないから』『会議室を一人で専有するのは気が引けるから』と、オフィス内において場所に関する物理的・心理的な課題を感じられている人が多数いることが明らかになりました。人の働き方が変わっているにも関わらず、オフィス環境はその変化に追いついていないという現状が浮かび上がっています」