●アニソンは映像と音の融合性も重要

──「YOU YOU YOU」もYouTubeにMVがアップされています。こちらはどのような撮影になりましたか?

芹澤 パステルカラーのかわいい衣装を着させていただいたのですが、KOOさんが似合いすぎていました!

KOO そう(笑)? 今回、MVの中でちょっと芝居をしたのですが、役に入るのがなかなか大変でした。その頑張りを見ていただけるとうれしいです。

MOTSU 我々が恋の妖精として登場します(笑)。最近は男の子も女の子も、昔と比べて品行方正な子が多く、「もうちょっと行っちゃってもいいんじゃないか?」って思うことが正直あって。MVのなかでは我々が妖精となって、「もう行っちゃえよ!」っていうアドバイスを送っています(笑)。

──「YOU YOU YOU」のMVでは3人のダンスシーンもありました。こちらはいかがでしたか?

KOO あっ! あの「L・O・V・E」のヤツ? あれはトラウマだ!

MOTSU できてなかったんですよ、KOOさんが(笑)。

KOO 何か僕、あそこの振り付けで壊れて、メッチャメチャになっちゃって(笑)。何回もチャレンジして、時間をかけて仕上げたので、愛が詰まったビデオになっています!

芹澤 私は全編通して踊っているのですが、サビの「ユユユダンス」と最後の「L・O・V・E」の振り付けは、妖精さんも一緒に踊ってくれています。

MOTSU コンサートでお客さんが一緒に踊るのって、簡単なくらいがちょうどいいじゃないですか。それを意識した振り付けになっていると思います!

芹澤 今はコールの声がいつ出せるようになるか分からないので、踊りだけでもお客さんと一緒にやれたらなと思っています。踊りも分かりやすくなっておりますので、みんなに踊ってほしいな。

MOTSU 「YOU YOU YOU」は、我々がいなくてセリコ1人の現場の時には、ファンの方たちに一緒に歌ってほしい。

芹澤 ラップのところ、歌ってほしい~! 声を出してもいい日がいつ来てもいいように、ぜひ、覚えておいてくださいね!

──今回のシングルはどちらもアニメタイアップ曲です。アニメの仕事にも関わる皆さんが、アニソン・アニメミュージックならではだと感じる魅力について教えてください。

芹澤 世界共通感はすごいですよね。2020年は特にLiSAさんが色々なところでアニソンをアニメの映像と共に届けていらっしゃいました。アニソンの力強さをより感じた一年だった気がします。

MOTSU ここ数年は特にアニソンの力を感じる。我々もアニソンの仕事が増えていますよね。

KOO そうだね。我々の頃はCMやドラマのテーマソングがヒット、ミリオンのステータスだったけど、それと相通ずるものがある気がしている。アニソンも、映像と音の融合性がどれくらいあるかどうかも重要になってくるんだよね。だからこそ、歌っている人も大切なわけで。セリコは声優で、作品にも出ているから、最強じゃん(笑)。

芹澤 そう言ってもらえると、本当に嬉しいです!

MOTSU 5年、10年経っても残るアニメって絶対に、曲がアニメのために作られています。作品の内容とお芝居と歌が同価値のアニソンほど、人の記憶に残るものになっているんじゃないかな。今回の曲は「パリピ、いえーい」みたいになっていますが、構造としては主人公のディアヴロについて、セリコを通じて伝えられたらと思って作っています。アニメの映像と一緒に、この歌がみんなの記憶に残ればいいな。

●音楽とアニメは何かをみんなで共有できるツール

──先ほどアニソンについてお話いただきましたが、皆さんにとって「アニメ」「歌」はいまどういう存在になっていますか?

MOTSU どちらも、呼吸のように自然であり、大事です。息を吸うように自然であり、大事である。……急に禅問答みたいになっちゃいましたが、それくらいの存在になっています。

KOO コロナ禍の前では、当たり前のようにあったライブや音楽シーン。それが当たり前ではなくなった今だからこそ、DJ活動をやったり、こうやった新しいユニットを結成して音楽を届けたりすることで、何かを共有できていることをより実感しました。アニメも音楽も、誰かと何かを共有できるツールのひとつだと思います。「ONENESS」って言葉を最近はよく聞きますが、音楽はまさにそう。全世界共通して楽しめるものじゃないかな。

芹澤 どちらも「夢の世界」ですね。声優としてアニメに出たり、大先輩と音楽を一緒に作れたりしている今の状況は、本当に夢のよう。それがちゃんと現実としてあるので、毎日ときめいています。

──夢の中にずっといる。

芹澤 そう、そのとーーり!

MOTSU なんだ、その反応は(笑)。

──本日は色々とお話ありがとうございました。最後に「チームセリコモ」としての意気込みをお聞かせください。

MOTSU このコロナ禍で鬱々としているみんなにも、自分に対しても本当に明るくなってもらいたいです。その気持ちをみんなでひとつにして、弾けたいですね。3人で会って可能性をすごく感じましたが、やっぱり皆さんの応援あってこそなので、ぜひこのユニットを応援していただければと思います!

KOO このコロナ禍の中で、アーティストとして、表現者として何かを発信していくことはすごく大事だと思うんです。我々はいい化学反応を起こして、パッと見た時に「元気出るぜ!」っていう気持ちになれるユニットになりました。コロナの先を目指して、今でもいろんな気持ちの葛藤がある中だとは思いますが、我々が少しでも何か役に立てればと思っています。さらにこの楽曲とこのユニットでライブもやって元気を届けられたらと思っているので、ぜひともみんなで一緒に頑張っていきましょう!

芹澤 こんなにも豪華なコラボレーションが叶いました。この3人ならものすごく満足度の高いライブを皆さんにお届けできると思うんです。今はライブで声を出せなくて、参加してもどうしてもやり切れない気持ちで帰る方もいらっしゃると思いますが、この3人だったら、たとえ声を出せなくても満足してもらえるライブや作品を届けられるんじゃないかな。フェスにも出たいです! みんなで楽しめる世の中に早くなってほしいという願いを込めて、この最KOO! な楽曲をお届けしたいなと思います。

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芹澤 優(せりざわ ゆう) 12月3日生まれ。東京都出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。主な出演は『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』シェラ・L・グリーンウッド役、『プリパラ』南みれぃ役、『やくならマグカップも』久々梨三華役など。声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット"i☆Ris"のメンバーでもある

DJ KOO(でぃーじぇい こー) 8月8日生まれ。東京都出身。2020年8月よりDJ活動40周年に突入した日本のレジェンドDJ。トータルCDセールスが2100万枚を超え、今なお多くの人から愛され続けているTRFのリーダーでもある。アニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』では、本人をモデルとしたキャラクターが登場したことも

MOTSU(もつ)5月22日生まれ。千葉県出身。22才で渡米、ラップとダンスを独学で学ぶ。1990年にDANCE MUSICユニット“MORE DEEP”のリーダーとしてデビュー。その後、m.o.v.e、ALTIMAなどのユニットにも参加。人気TVアニメ「頭文字D」すべてのオープニング曲を歌唱し、田村ゆかり楽曲へのfeat.参加など、アニソンシーンでも活躍するレジェンドラッパー

●「EVERYBODY! EVERYBODY!/ YOU YOU YOU」リリース情報

発売日:2021年5月19日
●CD+Blu-ray盤
価格:3,850円(税込)
●CD+DVD盤
価格:3,300円(税込)
●CD only盤
価格:2,200円(税込)
CD収録内容 ※全形態共通
M1.EVERYBODY! EVERYBODY!
M2.YOU YOU YOU
M3.EVERYBODY! EVERYBODY! (Instrumental)
M4.YOU YOU YOU (Instrumental)
M5.EVERYBODY! EVERYBODY! (w/o 芹澤 優)
M6.YOU YOU YOU (w/o 芹澤 優)
M7.EVERYBODY! EVERYBODY!(w/o DJ KOO & MOTSU)
M8.YOU YOU YOU(w/o DJ KOO & MOTSU)
Blu-ray・DVD収録内容
・「EVERYBODY! EVERYBODY!」MV
・「YOU YOU YOU」MV
・「EVERYBODY! EVERYBODY!」Offshot
・「YOU YOU YOU」Offshot
《リリースイベント情報》
トーク&ミニライブ生配信
■生配信日:2021年6月6日 第1部15:00~/第2部17:30~
■出演者:芹澤優、MOTSU
■チケット販売期間:~2021年6月6日17:00まで