「歌舞伎町イチ、癖がすごいゲイバー店員」でTwitterのフォロワー数126万人の“カマたく”さんが、読者の悩みをぶった切る! 大好評企画の第二弾をお届けします。マイナビニュース編集部に届いた、新社会人読者のお悩みを持参して、編集部の2人が“カマたく”さんのゲイバーCRAZEを電撃訪問、本人にぶつけて来ました!

  • 「カマたく」が若手社会人の悩みに答えます! 「クソ上司には『別にあんたを目指してないので大丈夫です』でよくない?」

■とにかく電話が苦手です。いつも誰かが取ってくれるのを祈っています。先日先輩から「新人なんだから電話ぐらい取れ」と言われましたが、つい尻込みしてしまいます。

えっ? 意味わかんない。電話取るのが仕事ならやるしかないじゃん。たぶん新人だと最初は何を聞いて何を伝えればいいかわからないから怖いのかもね。

で、できなくて落ち込んでるってわけ? それってもともとは「自分はなんでもこなせる」って思ってたから落ち込むんじゃない?

新人なんだからできなくて当たり前。できないのが普通なのになんで落ち込んでんのっていう話。落ち込んでる暇あったら電話取りな(笑)。どうせならゲーム感覚で鳴るか鳴らないかぐらいの瞬間に誰よりも早く取るべし!

……確かにカマたくさんは最初から何でもこなせそうです…

何言ってんの。私、能力のポテンシャル低めで「自分これできないわ、ダサッ! 」みたいなタイプ(笑)。数字とか綿密な計画とか全然苦手。でも接客とかは得意なのでそっちでやるしかないみたいな感じかな。

だから上司に「これくらいできるだろ」とか言われても、「いや、あんたはできたとしても私は違う人間なんでできません」みたいなスタンスです。だからと言って「できなからやらない」ではなくて、やる努力はするけど。

でも誰もそんなの最初からできなくない? それがわからないようなクソ上司につべこべ言われるのはいやなので、私の場合は逆に悔しさをバネにしてとにかく結果を出すようにしてきた。どうしても電話がダメなら違うことで結果を出せばいいじゃん。

■上司が昭和スタイルで毎日のように罵声を浴びています。「考えずに数をこなせば必ず結果につながる」「コロナを言い訳にするな」などなど。さっさと次の会社を探すべきでしょうか?

いるいる、過去の成功体験を押し付けてくる人。そういう輩には「あんたはそうでしょうけど、私は違う人間なんで」というスタンスでOK。尊敬できる人はそういうことは言わないし、尊敬できないので話を聞く理由がない。

だから「別にあんたを目指してないので大丈夫です」でよくない? 仕事のプロセスとか方法論を強制したがる人もいるけど、大事なのは結果でしょ。同じことをやってもキャラや持って生まれた雰囲気によって結果は変わる。

私の保険会社の友達は「今日これ契約できないと自分、給料下がっちゃうんですよ」って年配の方に甘える営業スタイルだった。そうすると「しょうがない。これも入るわ」っていう感じで落としていって結局、トップセールスになっちゃった。

だから私もお店の子には必要最低限これはやっといたほうがいいということ以外は強制しない。なるべくその人が伸びる余地を狭めないようにしてるかな。

……逆に言うと上から言われた以外にも、自分が活きるプロセスや選択肢はいろいろあることを知っておけってことでしょうか?

うん。まあ、私の場合は「これは駄目、あれは駄目」って言われても大体無視してた(笑)。「それはお前が敷きたいレールで、それに私が乗らないのはお前が嫌なだけだろ」っていう解釈。

まあ、そういう上司はたぶん部下のこともちゃんと観察できないので、陰でこっそり努力していつか見返してやればいいと思います。

■私は人と比較されるのが苦手です。同期がどんどん初契約を挙げている中、上司からの無言の圧力を感じています。だんだん会社に行くのがつらくなってきました。

さっきも言ったけど、新人なんてできなくて当たり前。上もたぶんそこまで期待してない。それなのに自分ができない理由を考えるのは無意味で、単なる時間の無駄。

落ち込むことに意味がないので、自分は何ができてないのか、できている人は何ができているのかというのを分解していって、自分もそれをクリアしていく方向に持っていかないとダメです。

人によって1年目からブレイクする人もいるだろうし、でも一発屋かもだし、5年経ってやっとの人も、10年目で花咲く人もいろいろなので、比べることに意味はない。同期がどうとか、他の店がどうとかじゃなくて、自分の中の目標が達成できたかどうかのほうが大事。

■先輩が忙し過ぎて仕事の相談をするタイミングがありません。一度仕事の進め方について聞いたことがありますが、「それ前に教えたよね」と取り合ってくれません。上司に相談すべきでしょうか? でも後で関係が悪くなるのも嫌です。

昔、真冬の建築現場で働いていたことがあって、スタッフは上司と私の2人だけであとは下請けの職人さん。工期が押してプレハブで三徹して、風呂も入れずに外の水道で体を拭いてるような状況だったんだけど、その上司が何を聞いても答えてくれない。

それどころかパワハラもいいとこで、虫の居所が悪かったのかヘルメットをハンマーで叩き割られたこともあったわ。今考えるとなんで続けられたのか不思議なくらい。でも、職人さんたちが優しくて、代わりに道具の使い方とかいろいろ教えてくれたの。

……上司がダメなら代わりになる存在を見つけるということでしょうか?

あの職人さんたちいなかったらさすがにきつかったな。先輩なり、違う部署の上の人なり適当な相談相手が見つかるといいんだけど。でも、小さい会社だと難しいかも……。

……なかなか尊敬できる上司と出会う機会は少ないのかも…

はい。上司はほぼ尊敬できる人はいないです。大体ゴミなんで、そのつもりでゴミに文句言わせないようにしゃかりきにやる。

私、17歳の時にスーパーマーケットのフードコートで接客部門のランキングがあったんだけど、全国で4000人ぐらいいるスタッフの1位になったことあるの。

めちゃめちゃお客さんに買わせるのが得意だったから。なんなら4年ぶりに来たお客さんの「いつもの注文」も覚えてたくらい。やるときはやろ。あ、自慢話になっちゃってごめんなさ~い。