「歌舞伎町イチ、癖がすごいゲイバー店員」であり、日常を絶妙に切り取ったあるある動画がバズって、今やTwitterのフォロワー数122万人の“カマたく”さん。「執着をなくせば、悩みもしない」「自分の幸せは、自分が決める」など痛快な発言に共感者が増殖中。そこで巣ごもり生活中の大学2年生が“カマたく”さんのゲイバーCRAZEを電撃訪問、コロナ禍のお悩みをご本人にぶつけてきました。

4月以来大学に行けず、授業はずっとリモート。新しい出会いもありません。

みんな大学行きたいの? リモートのほうがチョーラクだし、私ならハッピーってなっちゃうけど。行ってもハッピーだし、行かなくてもハッピーって方向性です。家ならゲームできるし。大学行ったら友達とダベれるし。結果、どっちも楽しい。

友達とかネットフル活用して普通に知り合っちゃえばいいじゃん。出会おうと思えば余裕で会えるでしょ。オフ会で同じ趣味の友達集めるとか、ぜんぜんあり。やっちゃえ、やっちゃえ。どんな状況でも楽しめることを見つけられるってことが一番大事。

留学の予定もふっとびました。マジでお先真っ暗です。

単に海外に行きたいっていうだけなら少しぐらい先伸ばしたっていいじゃん。社会人になってからだって余裕で行ける。ただ、海外で楽しく過ごしたいなら、まずお金と時間が必要かな。じゃあ休めて稼げる仕事って何だろうって考えてこうなったのが私。今は自分で「1カ月休みます」って言えば休めます。

普通に週5働くっていう固定概念は捨てて、フランス人みたいにバカンス生活すればよくない? 3カ月ガンガン働いて1カ月バーンと休むみたいな。そう考えると別に留学とかいつでもよくない? もちろん、そういうゆとりのある生活をできるようになるまでが大変だと思うけど、やることやったらもう自分の自由なので。

夢らしい夢がありません。何か探さないとダメですか?

夢を持たないとダメっていう決めつけが不要。別にラクに生きようよ。私もどうしたらラクになれるかだけを考えて生きてきた。「毎日通勤電車に乗って、誰かにこびへつらって同じ毎日を生きるようなサラリーマンにだけはなりなくない」という小学生以来の夢を叶えました(笑)。

ずっと年収400万の社畜生活なんてしたくないなって思ってて、でも、なりたくないだけだったら誰でも思うでしょ。じゃあどうしようかって考えて、友達に勧められて24歳からTwitter始めて7年かかったけど、なんかうまく回りだした。年収はだいたい同世代の10倍。

お金持ちになることが目的じゃなくて、そうするほうが絶対楽しいと思ったからいろいろやった。お金はなくても楽しいけど、あったほうができることの幅が広がる。私は楽しいことをお金で規制されたくない。たまたま楽しいことを追求したら10万かかることがわかったとします、でも自分は払えるって思えたら、そっちのほうがたぶん楽しいです。

“カマたく”さんが「お金があってよかった! 」って思うのはどんな時ですか?

なんだろうな、楽しいとか幸せっていうよりラクだなって感じるとき。例えば飲み会でグダグダになって「帰るのだる~…」ってなったときに、タクシー代1万円パっと払えるゆとりがあればタクシーでみんな帰るでしょ。ラクって金で買えるんだ! みたいな感じ。

ラクな方が絶対いいから。でもそのためには稼がないといけない。じゃあ稼ぐためにはどうする? ってそこから何しようって始まる。今は何をしていいかわかんないのかもしれないけど、じゃあどうする? が出てくる。

私はとにかくラクを追い求めていったらこうなった。そしたらなぜか今はラクができなくなってるけど(笑)。ラクしようと思って生きてきて、やりたいことだけやってればいいかと思ってたら、そんなことにはならなかった。

コロナ禍で漠然とした生きづらさとか、追い詰められている不安感があります。

何に追い詰められているんだろう? たぶん漠然とした不安だけなんですよ。だいたい。この先どうなるかわからないとか、考えても誰も答えが出せないことをみんな不安がっていて、無駄。無駄に悩んで、自分で自分を苦しくてることにどうして気づかないの?

テストが終わっちゃってるのに「明日テスト返ってきちゃう。赤点取ったらどうしよう…」とかって言ってる奴がいるけど、バカみたい。自分の力が及ばないことで思い悩んでもどうしようもないじゃない。その24時間をくよくよしながら生きるのか、まあしょうがないよねって遊んで生きるのか、だったら遊んだほうが良くない?

楽しい方がいい。今これをやろうっていうことだけを考えよ。解決しないことにいちいち悩まない。今すぐ解決したい悩みだけを残したら、「お腹すいた」とか「トイレに行きたい」とかぐらいしかない。悩んでることの大体は無駄です。だからみんな、もっとラクに、ざっくり生きてこ。