――モデルさんだと特に後輩との交流も多くなりそうですが、それでも慣れないものですか?
全然慣れないです(笑)。何から聞けばいいか分からなくて、いろいろなことを先輩にしてもらってきましたが、後輩が緊張してるのを見ると私まで緊張してきちゃって。できれば間に誰かがいてほしい(笑)。
――意外です!
よく言われます。取材ではこんなにしゃべってるのにって(笑)。
――確かに(笑)。
取材の時のこういう関係じゃなくなったら、全然違うはず(笑)。きっと、取材のスイッチが入るとしゃべれるんだと思います。コミュニケーションは、基本的には受け身で『お茶にごす。』の現場でも、「聞かないと答えてくれない」といろんな方に言われました(笑)。自分ではそんな感じだとは思ってないんですけど……ずっとその人の話をどんどん聞きたくなっちゃうんですよね。
――聞き上手ってことですね?
そうだったら良いんですけど(笑)。
――相談されやすいタイプ?
学生時代から相談されることは多いような気がします。恋愛相談もあって、そういうときはいろいろ頭を働かせて「どんな答えを待っているか」を考えるようにしています。その人の中で答えが出ていたりするので、聞きながら「これはどっちを言って欲しいんだろう?」と考えています。もっと本音を求めている人にとっては、ちょっと物足りないかもしれないですね。
――個人的に久間田さんは明るくてポジティブな印象があるのですが、ご自身としてはいかがですか?
明るい方が好きなので確かに明るいタイプなのかもしれませんが、ポジティブかと言われたらポジティブではないです。どちらかと言うと、ネガティブ寄りだと思います。
――どんなところで感じるんですか?
毎日思います。人との会話を思い出して、「あの時の言葉、勘違いしちゃったかな……」とか。
――そこでも自分ではなくて、人のことを考えているんですね(笑)。
そうですね(笑)。あの時の行動はもしかしたら、悪く思われてしまったかな……とか思いはじめると、「違うよ」って1回連絡してみたくなる。今はなかなか行けないですが、例えば一対一で食事に行った帰りとかに、「楽しい会話ができていたかな……」と心配になることも多いです。
――それは仕事面でも?
仕事でも、「あのときこうすれば良かった」とか考える時間は多い方だと思います。「今日間違えたけど、まあいいか! 寝ればどうにかなる!」みたいにはなれない(笑)。課題と向き合って、しっかり解決したいタイプです。
――明るいイメージっていうのは、一連のその流れを暗い気持ちじゃなくて明るく前向きに考えられるということなんですかね?
無理して明るくしてるわけではなくて、「その場で全力を出し切ったけど、こうしたほうがもっと改善されたかもしれない」と考えるというか。後ろ向きでありつつ、ちょっと前向きでもあるみたいな感じかもしれません。これは昔から。とどまっていたくないというか、「ここで限界が来た」と諦めたくない。「もっと良くなるようにしたい」と思い続けてきたような気がします。
――何かきっかけがあったんですか?
いつだろう……部活とクラシックバレエを辞めて仕事に本腰を入れるようになった中学1年生の頃ですかね。本気で今の仕事に向き合うようになってから、元の性格もあると思うんですけど、そういう考えになったと思います。
――20歳を迎えて、そこは変化していきそうですか?
取材で理想像を聞かれると、いつも「オンとオフの切り替えができる人になりたい」と答えていたんですけど、改めて考えてみると難しい質問ですね……。『Seventeen』でも新人だった頃から今こうやって先輩の立場になると、今までの先輩たちのように自分がなれているのか不安になります。それほど先輩の力って偉大だったんですね。私なりに、そういう不安とこれからも向き合っていきたいと思います。
■プロフィール
久間田琳加
2001年2月23日生まれ。東京都出身。『Seventeen』専属モデル。4月から日本テレビ系情報番組『ヒルナンデス!』の金曜レギュラーとして出演。これまで『ミックス。』(17)、『~harajuku story~ヌヌ子の聖★戦』(18)などの映画に出演し、昨年は地上波初出演となったドラマ『マリーミー!』(ABCテレビ)で初主演を務めた。