フォーブスは4月22日、「日本長者番付 2021」を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも、日本の富豪上位50人の資産は合計2,490億ドル(約27兆円)となり、昨年の1,680億ドルと比べて48%増加した。
ソフトバンクの孫正義氏が1位に返り咲き
長者番付1位に返り咲いたのは、ソフトバンクグループの孫正義氏。保有する資産額は昨年の倍以上の444億ドルとなり、上位50人の中で最も大きく資産を増やした。
2位はファーストリテイリングの柳井正氏で、資産は昨年比約90%増の約420億ドル。過去2年間1位を維持していたが、今回は順位を下げた。
3位はキーエンス創業者の滝崎武光氏で、昨年と同順位を維持。資産は昨年の198億ドルから258億ドルに増加した。4位も昨年同様、サントリーホールディングス会長の佐治信忠氏となり、資産額は昨年の94億ドルから97億ドルに増えた。
上位50人のうち36人が資産を増やしており、うち10数人の保有資産は10億ドル以上増加。さらにそのうち5人は資産を倍以上に増やしている。この5人の中の1人が日本電産の永守重信氏(5位、資産額90億ドル)だ。コロナ禍で自社が手掛けるコンピューターやハードディスクドライブ、家電製品向けのモーターの売上高が急増し、今回初のトップ5入りを果たした。
また、メルカリ創業者の山田進太郎氏(25位、同22億ドル)は、利用者の急増を受け、資産の増加率で50人中1位となった。
6位から10位は下記の通り。
6位:高原豪久氏(ユニ・チャーム/80億ドル)
7位:三木谷浩史氏(楽天/75億ドル)
8位:似鳥昭雄氏(ニトリホールディングス/52億ドル)
9位:重田康光氏(光通信/51億ドル)
10位:毒島秀行氏(SANKYO/44億ドル)