クールで知的な佇まいを持つ女優の桜井ユキ。そんな彼女が、Paraviオリジナルストーリー『リコハイ!!』で、ちょっぴりエッチでキケンなエロキュンラブストーリーに挑んだ。自身も「新たな挑戦ですね」と語った桜井の近年の変化に迫る――。

  • 桜井ユキ

桜井が演じる宇治田希恵は、勤勉で貞操観念が強く、真面目にコツコツ生きていた34歳の専業主婦。しかしある日突然、夫の不倫が発覚し、さらに夫は離婚届を置いて音信不通になってしまう。「離婚ハイ」に陥ってしまった希恵は、夫の浮気相手の彼氏となぜか同棲生活に突入し、ぶっ飛んだ人生を歩み始める――。

劇中かなりのハイテンションを見せる希恵。さらに黒羽麻璃央演じる年下イケメン男性・健太との濃厚なラブシーンも描かれる。桜井は「これまで割とドギツイ作品が多かったので、そんな私が、年下男性とラブラブするなんて……」と台本を読んだとき戸惑いがあったという。

桜井がこれまで出演した作品を観ていると、知的でクール、やや影のある役を演じることが多い印象がある。本人も「喜怒哀楽を出すというよりは、抑えて気持ちを忍ばせるような役が多かったので、相手の目を見て、すべての意志をしっかりと伝えるという感情表現は新鮮でした。新境地なのかなと思います」と自覚があるようだ。

いまから10年前の2011年、桜井は舞台女優としてキャリアをスタートさせる。「当時はセリフ一言の役や、そもそも役柄と呼べるようなものじゃないところからスタートでした」とデビュー当時を振り返る。そこから映画やドラマなど映像の世界での活動を広げると、20代は「クールというか、あまり感情を表に出さないような役が続いていました」と前述したようなパブリックイメージの配役が多かったという。

桜井自身もこうした役柄について「私のお芝居を観て、そういう役が合っていると思ってキャスティングしてくださったと思うのでありがたかったです」とポジティブに作品と向き合っていた。

そんななか、数年前から徐々にオファーされる役に変化が見られたという。「すごく印象的だったのが、NHKで主演をやらせていただいたドラマ(『だから私は推しました』)です。かなり弾けた役をやらせていただいたのですが、この作品に出演するあたりから、いままでとは真逆の、割と感情を表に出すキャラクターを演じることが多くなりました」。