『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフ最新作『仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』が、東映特撮の公式アプリ「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で配信され、ファンから熱い注目を集めている。

  • 貴水博之(たかみ・ひろゆき)。1969年生まれ。埼玉県出身。1992年に浅倉大介と「access」を結成し、ボーカルとして活躍。1994年にアルバム「DELICATE PLANET」が初のオリコン1位を記録し、同年「SCANDALOUS BLUE」でNHK紅白歌合戦に出場を果たす。2000年以降は俳優活動も行う。2016年『仮面ライダーエグゼイド』で幻夢コーポレーション初代社長・檀正宗/仮面ライダークロノス役を演じ、好評を得る。Vシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』(2018年)3部作すべてにも出演した。撮影:大塚素久(SYASYA)

『仮面ライダーエグゼイド』の元幻夢コーポレーション社長兼CEO・仮面ライダーゲンム/檀黎斗(演:岩永徹也)と、『仮面ライダーゼロワン』の元ZAIAエンタープライズジャパン代表取締役・仮面ライダーサウザー/天津垓(演:桜木那智)という"社長ライダー"同士がまさかの"遭遇"を果たした「前編」に続き、4月18日から配信開始する「後編」では、『エグゼイド』の"ラスボス"として驚異的な強さを何度も見せつけた「仮面ライダークロノス/檀正宗」が登場。かつて凄絶な争いを繰り広げた息子・黎斗とのひさびさの対面が実現するという。

『仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ』配信記念インタビューの今回は、2018年のVシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーゲンムVS仮面ライダーレーザー』以来3年ぶりに"復活"を果たした檀正宗役・貴水博之が登場。今もなお仮面ライダークロノスへ強い愛をもつ貴水から、少年時代から持ち続けてきた仮面ライダーへの憧れや、今回共演する2人の"社長ライダー"の印象、そして檀正宗を演じたことで得られた"至上の喜び"について、エネルギッシュに語ってもらった。

――配信ドラマ『仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ』にて、仮面ライダークロノス/檀正宗として出演された貴水さんに、今の心境をおうかがいしたいと思います。『ゲンムVSレーザー』ではゲンム/檀黎斗に倒されたクロノス/正宗でしたが、まさかの復活となりました。

あのときクロノスはゲンムに"月"で殴られたあと、地球に叩きつけられて"消滅"したはずなんですけどね。実は、心のどこかでいつかクロノスが再登場することができればいいなと思って、Twitterのオフィシャルアカウントではずっとクロノスネタを入れ込んでいたんです。自分なりにいつ"復活"してもいいように下地を作っておこうと思って(笑)。

――貴水さんのファンの方たちも喜んでいるのではないでしょうか。

あれだけ叩きのめされて、消滅したんだし……って、まさかファンのみなさんもクロノスが復活するとは思っていなかったんじゃないですかね。それでも復活が実現してしまう。そこが「仮面ライダー」シリーズの面白いところですよね。

――今回もまた、息子の仮面ライダーゲンム/檀黎斗との"因縁の対決"が期待されています。黎斗役の岩永徹也さんとひさびさに再会されたときのご感想は?

岩永くんは『エグゼイド』放送時と変わらず、誰が何を言うでもなく、自由な黎斗を見事に演じていましたね。お互い特に何か打ち合わせる必要もなく、役のスイッチが入ってしまえば「檀親子のバトルモード」に即座に入れちゃうんです。彼の頭の良さ、回転の速さにはずっと信頼を置いていますね。久しぶりに会ったら、よりたくましくなって魅力を増したように思えました。

――もうひとりの"社長ライダー"仮面ライダーサウザー/天津垓を演じられた桜木那智さんとは初めてお会いされたと思います。桜木さんの印象はいかがでしたか。

年齢設定が40代なのに、実際の桜木くんは23歳だと聞いて驚きましたね。若いのに、普段から落ち着いた人だなという印象を受けました。天津垓は檀親子にとっての"キーパーソン"であり、彼と出会ったことで黎斗と正宗の"関係"が大きく変動していきます。垓のほうも、檀親子のバトル状態を目の当たりにして、何かを感じてくれたんじゃないかと思います。今回の垓と檀親子のコラボは非常に深い意味をもたらしましたし、いい化学反応が起きたと思います。ストーリーはもう、見どころ満載です。

――『エグゼイド』では息子・黎斗に負けないくらいテンション高めな演技で画面を圧倒されていましたが、今回も強烈な"叫び"を聞かせていただけるのでしょうか。

それはもちろん。檀正宗は以前と変わらないどころか、よりパワーアップしているかもしれません。今まで以上に迫力のある親子対決をお見せできると思います。

――楽しみにしております! ところで、貴水さんが少年時代に好きだった仮面ライダーは誰でしょうか?

僕は"昭和"の子どもでしたから、仮面ライダー1号、2号、V3……と、最初のころの仮面ライダーはみんな大好きでした。『仮面ライダーX』(1974年)はバイク(クルーザー)がカッコいいなと思っていましたし、『仮面ライダーアマゾン』(1974年)も熱心に観ていた記憶が残っています。親にねだって変身ベルトや絵本を買ってもらったことも、懐かしい思い出です。

――初期の仮面ライダーのイメージから比べると、『エグゼイド』のライダーたちはずいぶん異質に見えたのではないでしょうか。

確かにエグゼイドの姿を初めに見たときはビックリしましたけど、すぐに「カッコいいじゃん!」と惚れ込んでしまいました。平成の仮面ライダーはそれまでぜんぜん知らなかったんですが、順応が早いものですから(笑)。デザインも造型もオシャレで、時代の先端を走るスタイルだと感じたんです。この作品に自分も出られるのか、と思ってワクワクしましたね。