健康志向が高まっている昨今、「代替肉」が注目を浴びています。代替肉とは、動物のお肉を使わずに、植物などの別の素材で代替したもの。最近では大豆からできている大豆ミートを主に目にする機会が増えています。

そんな中、豆腐から作った代替肉があるらしく、大豆ミートとの違いや特徴が気になったので実際に豆腐のお肉「TOFUMEAT(トーフミート)」を食べてみました。

  • 次世代代替肉として話題の「TOFUMEAT」とは?

    次世代代替肉として話題の「TOFUMEAT」とは?

■そもそもTOFUMEATとは?

TOFUMEATは、「食べるJAPAN 美味アワード2021」という、日本を代表する超一流シェフなど、食の巨匠が一堂に集まり、未来に繋げたい日本各地の美味を発掘するために立ち上げられたアワードで準グランプリを受賞しています。TOFUMEATとは、国産大豆100%の豆腐から作ったミンチ肉タイプの代替肉です。

代替ミートで主流の大豆ミートは、大豆からタンパク質を取り出し、繊維状にしてお肉のように加工したものなので、作る過程が少し異なります。TOFUMEATは、動物の肉と比べ、エネルギーが低く高タンパクで食物繊維が豊富なので、

・ヴィーガンやベジタリアン、フレキシタリアンなど、自然環境や身体のことを考えて、お肉の摂取を制限している方
・アスリートなど良質のタンパク質を必要とする方
・自分や家族の健康を考えて、合成添加物や余分な調味料などを摂りたくない方

など健康志向の高い方にオススメです。

  • ラインナップは3種類

    ラインナップは3種類

ラインナップは3種類あり、左から

・調味料を添加していないプレーンタイプ
・オリジナルの味付けから有機黒糖を添加していないノンシュガータイプ
・無添加醤油、八丁味噌、有機黒糖で味付けしたオリジナルタイプ

料理によって使い分けができそうです。

■実際に食べてみた

  • 左からTOFUMEAT プレーンタイプ、TOFUMEAT ノンシュガー、TOFUMEAT オリジナル

    左からTOFUMEAT プレーンタイプ、TOFUMEAT ノンシュガー、TOFUMEAT オリジナル

冷凍の商品なので、電子レンジで解凍してから実際に食べ比べてみると、プレーンは高野豆腐に近い味で大豆ミートのような独特のえぐみはなく、どんな料理にもなじみそうでした。サラダの上にトッピングするのもありかもしれないです。ノンシュガーは無添加醤油、八丁味噌の優しい味で、味付けをしすぎていないほんのりとした風味。オリジナルはノンシュガーにコクを加えたようなまろやかな旨味がありました。食感は、どれも同じでキュッキュッとして鶏胸肉に近い印象です。

■TOFUMEATを使って料理をしてみた

3種類それぞれを使って簡単に料理をしてみました。

1.麻婆豆腐×TOFUMEAT プレーンタイプ(2人分)

  • 麻婆豆腐×TOFUMEAT プレーンタイプレシピ(2人分)

    麻婆豆腐×TOFUMEAT プレーンタイプレシピ(2人分)

▼材料

TOFUMEAT プレーンタイプ…100g
なす…1本
絹豆腐…1丁
A塩麹…大さじ1.5
A八丁味噌…小さじ2
A豆板醤…小さじ1
Aケチャップ…小さじ1
ブラックペッパー…適量
本葛…小さじ1
花椒…小さじ1
山椒…適量
糸唐辛子…適量

▼作り方

(1)下準備をする。

・豆腐を15分茹でる。
・Aの調味料を少量の水で溶いておく。
・TOFUMEATをほぐしておく。
・ピーマンとなすはみじん切りにする。

(2)フライパンに大さじ3ほどたっぷり油を入れて、みじん切りにしたなすを炒めます。

(3)火が通ったら、TOFUMEATを入れて炒め、さらに火が通ったら、Aの調味料を入れて水分がなくなるまで炒め、味をみます。
※甘味が足りない時はお砂糖やケチャップを足してください。

  • なすやTOFUMEATを入れて炒め、火が通ったら調味料を加える

    なすやTOFUMEATを入れて炒め、火が通ったら調味料を加える

(4)本葛を水で溶いてから回し入れます。とろみが出たら火を止めます。

(5)花椒とブラックペッパーを入れて混ぜます。

(6)山椒と糸唐辛子をかけて出来上がり。

鶏胸肉の挽肉を使った麻婆豆腐を食べている感覚で、全く違和感なくおいしくいただきました。しっかりとTOFUMEATに味が染み込むので、代替肉に少し抵抗がある人でも挑戦のしやすいレシピだと思います。大豆ミートは独特な味が残る印象でしたが、こんなにも違和感がなく食べられるのは驚きです。

2.ピーマンの肉詰め×TOFUMEAT ノンシュガーレシピ(2人分)

  • ピーマンの肉詰め×TOFUMEAT ノンシュガー(2人分)

    ピーマンの肉詰め×TOFUMEAT ノンシュガーレシピ(2人分)

▼材料

TOFUMEAT ノンシュガー…100g
ピーマン…2個
パプリカ…半分
長ネギ…半分
しいたけ…2個
片栗粉…大さじ1
塩…適量
こしょう…適量
醤油…大さじ1

▼作り方

(1)長ネギとしいたけとパプリカを細かく刻んで油をひいたフライパンで炒めます。

(2)火が通ったらTOFUMEATを入れて炒めます。

(3)炒め終わったら塩こしょうを入れて半分に切ってタネを抜いたピーマンに詰めます。

  • ピーマンの中に炒めた具材を詰めていく

    ピーマンの中に炒めた具材を詰めていく

(4)片栗粉を表面に塗って油を塗ったフライパンで焦げめが付くくらい焼きます。

(5)最後に醤油をかけたら出来上がり。

肉のようにうまくまとまってくれないので、最後に片栗粉を表面にのせるのがポイントです。さっぱりとしているのにうまみがあり、ギュッギュッとしたTOFUMEATの食感が堪りません。ジューシー感はそこまでありませんが、TOFUMEATのおかげで、おつまみにもなる絶妙な一品です。

3.おにぎり×TOFUMEATオリジナルレシピ

  • おにぎり×TOFUMEATオリジナル

    おにぎり×TOFUMEATオリジナル

▼材料(1~2個分)

TOFUMEATオリジナル…20~30g(お好みで)
玄米ご飯(白米でもOK)…200g
天日塩…小さじ1

▼作り方

(1)炊けた玄米にTOFUMEATを入れて混ぜる。

  • 玄米とTOFUMEATを入れて混ぜる

    玄米とTOFUMEATを入れて混ぜる

(2)手を濡らして天日塩小さじ半を両手になじませ、ご飯をとり握れば出来上がり。

まるで鶏そぼろおにぎり。風味も食感も豆腐でできたお肉と言われなければ、違和感なく鶏そぼろおにぎりだと思って食べてしまいます。オリジナルの味がちょうど良いので、天日塩だけで味付けすればOK。味変を楽しみたい場合は、しょうががとても合いました。時短で簡単に作れるので、忙しい朝にオススメです。

代替肉はアレンジの幅がそこまでない印象でしたが、TOFUMEATはプレーンから味付きまであるので本物のお肉のように様々な料理が楽しめそうです。最近、目にする機会が増えた代替肉。摂取カロリーを抑えたい、タンパク質を摂取したい方は食事に取り入れてみては?