つみたてNISAを始めたいけど、どのファンドがいいのか、銘柄選びに悩む人も多いようです。ファンドのパフォーマンスや手数料など、比較するべきポイントが多くて迷ってしまうかもしれませんね。
つみたてNISAで適切な銘柄を選ぶには、いくつかのポイントをおさえることが大切です。今回はつみたてNISAの初心者向けの銘柄選びのポイント、具体的なおすすめの銘柄について解説します。
つみたてNISA初心者向け! 投資信託の銘柄選びのポイント
つみたてNISAの初心者の人は、以下に当てはまる投資信託を選ぶのがおすすめです。
1本だけで世界に分散投資ができる
積立投資の初心者は、複数の銘柄に投資するよりも1本だけで始めるのがおすすめです。ファンドをいくつも保有するより管理しやすく、資産の状況も把握しやすいからです。
その場合、1本だけでグローバルに分散投資ができるファンドを選びましょう。投資対象地域は先進国を中心として、全世界に投資できるものがおすすめです。
積極的にリターンを狙うなら株式型
20代・30代など、これから長期投資で資産形成をする人なら、ある程度高いリターンが狙えるファンドを選ぶのがおすすめです。組み入れる資産について株式がメインのファンドであれば高いリターンも期待できます。
ただし期待できるリターンが高いほど、その分リスクも高めになります。投資金額は経済的に無理のない範囲に設定しましょう。
販売手数料がかからない(ノーロード)
購入するたびに発生する販売手数料は、投資信託の主なコストの1つ。1%~3%に設定されていることが多く、その分収益面で不利になります。
販売手数料が0円であるファンドを選べば、コストを減らせます。
信託報酬が年率0.3%以下
信託報酬とは投資信託の販売・運用・管理に必要な費用のことです。販売手数料と同じく主要なコストであり、投資家にとっては低いに越したことはありません。
数あるファンドのなかでも特に信託報酬の低いものは、年率0.3%以下のものがあります。たとえば0.3%で30万円を預けたとすると、年に900円の信託報酬の支払いとなります。
ファンドの純資産が100億円以上
ファンド自体の安定性も大切なポイントで、安定性が高いほど長期間での運用がしやすくなります。安定性を判断する材料の1つが純資産で、初心者は100億円以上ある銘柄がおすすめです。
また純資産のトレンドもチェックしましょう。変動が大きいファンドより、右肩上がりで徐々に増えているファンドのほうが、長期運用者が多い証拠です。
おすすめ銘柄その1.『eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)』
銘柄名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
基準価額 | 14,075円 |
純資産 | 1,273億円 |
販売手数料 | 無料 |
信託報酬 | 年率0.1144% |
投資地域 | 日本を含む先進国、新興国 |
投資対象(アセット) | 株式 |
主な取扱証券会社 | マネックス証券、SBI証券、楽天証券、野村證券、松井証券、auカブコム証券、SMBC日興証券など |
※基準価額と純資産は2021年3月22日時点
低コストで人気のeMAXIS Slimシリーズの1つで、全世界の株式市場の値動きに連動する成果を狙うファンドです。投資地域の構成比は、日本を含む先進国が87.6%、新興国が12.4%となっています。
販売手数料は無料で、信託報酬が0.11%と非常に低いのも特徴です。
おすすめ銘柄その2.『ニッセイ外国株式インデックスファンド』
銘柄名 | ニッセイ外国株式インデックスファンド |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
基準価額 | 21,154円 |
純資産 | 2,561億円 |
販売手数料 | 無料 |
信託報酬 | 年率0.1023% |
投資地域 | 日本を除く先進国 |
投資対象(アセット) | 株式 |
主な取扱証券会社 | マネックス証券、SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、GMOクリック証券、SMBC日興証券、岡三オンライン証券など |
※基準価額と純資産は2021年3月22日時点
外国株式に特化したファンドを選びたい人におすすめなのがこちら。日本を除く主要先進国の株式に投資できます。
純資産が2500億円以上と大きく、信託報酬も0.10%とかなり低い水準です。
おすすめ銘柄その3.『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
銘柄名 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
基準価額 | 12,612円 |
純資産 | 835億円 |
販売手数料 | 無料 |
信託報酬 | 年率0.154% |
投資地域 | 日本を含む世界各国 |
投資対象(アセット) | 株式、公社債、不動産投資信託証券 |
主な取扱証券会社 | マネックス証券、SBI証券、楽天証券、LINE証券、松井証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券など |
※基準価額と純資産は2021年3月22日時点
こちらのファンドはバランス型と呼ばれるタイプで、国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内不動産・先進国不動産の8種類の資産に、均等に資金を配分して運用します。
eMAXISシリーズのため、販売手数料無料で信託報酬も低めの水準。投資商品を株式以外にも広げることで、さらに分散投資をしたい人に向いているファンドです。