アミューズの若手俳優によるライブ企画「Amuse Presents SUPER HANDSOME LIVE 2021 “OVER THE RAINBOW”」が、9日から11日にかけて東京・TOKYODOME CITY HALLで全6公演開催された。

  • 「Amuse Presents SUPER HANDSOME LIVE 2021 “OVER THE RAINBOW”」最終公演の模様

通称“ハンサムライブ”と呼ばれる本イベントは、アミューズの若手俳優たちが歌、ダンス、ミュージカルなどによってファンに感謝を伝えるためのファン感謝祭。歴代出演者には佐藤健、三浦春馬さん、賀来賢人、神木隆之介、吉沢亮といった面々が名を連ねる。 16 年目となる今年は、“コロナ禍で不安の雨が降り注いだあと、青空の下一緒に虹を見たい”という思いから「OVER THE RAINBOW」と銘打ったプロジェクトを展開。このライブでは、メンバー全員がリモートで話し合って作詞に挑戦した楽曲「GET IT BACK!」や、4つのチームに分かれて準備をしてきたユニット曲など、新アルバム「TEAM HANDSOME COLLECTION『GET IT BACK!』」(2020年12月発売)の収録曲を含む23曲をパフォーマンスした。

今年のメンバーは14人。昨年の15周年ライブ「JUMP↑with YOU」にも参加した石賀和輝、太田将熙、甲斐翔真、小関裕太、鈴木仁、福崎那由他、藤原大祐、細田佳央太、松岡広大、渡邊圭祐に加え、2017年の「HANDSOME FILM FESTIVAL 2017」以来の出演となる富田健太郎、溝口琢矢も参加。そして次世代を担う“新人ハンサム”の新原泰佑(ミュージカル『ポーの一族』などに出演)、兵頭功海(『騎士竜戦隊リュウソウジャー』などに出演)も初参加を果たした。

11日の最終公演では、オープニングムービーのあとに登場したハンサムメンバー14人は、生バンドをバックに「New Beginning」や「BANG!」「Festival Night」といった楽曲を一挙に披露。自己紹介コーナーで小関は「この公演で虹が完成すると思います。みんなで最高の虹をかけましょう!」とファンに呼びかけた。

公演では、コロナ禍によって“当たり前ではなくなってしまった日常”を、四季をテーマとしたVTRとライブで表現していった。ハンサム学園を舞台にしたVTRコーナーでは、メンバーたちが個性豊かな生徒役を演じる中、富田が教育実習生のヒロイン・トミ子として 登場。松岡演じる男性教師に「お前は松岡担だろ?」と壁ドンされるシーンなどが上映され、ファンの熱気を高めた。さらに毎年恒例となった VTR内の女装パートでは、藤原と新原がキュートな女子生徒姿を披露。スカート姿の新原が特技のダンスを踊る映像に、客席から拍手が起こった。

ライブパートでは、マイクチームのコーラス曲「ねぇ神様お願い」、バンドチームの「SEIZE THE DAY」、ラップチームの「強走」、ダンスチームの「Dress Up」など、各ユニットが練習してきた楽曲をパフォーマンス。メンバーによるバンド演奏はハンサム史上初の試みであり、ベースに挑戦した渡邊は演奏後に「今できる最大限を出せた」と手応えを明かす。「With You」では石賀、小関、溝口が特別にコーラスとして参加。「ガールフレンド」では富田装する“トミ子”がステージに登場し、振り付けの中でメンバーたちの猛アタックを受けた。そのほか甲斐翔真が作曲にチャレンジした「TWILIGHT」も、甲斐、小関、松岡、溝口の4人により抒情感たっぷりに披露された。

中盤のゲームコーナーでは、ハンサムの人気の伝統企画「キュンファイ DEATH マッチ」が行われた。決められたシチュエーションで即興芝居をし、ファンをキュンキュンさせたチームが勝利するというルールで、兵頭は福崎を、新原は松岡を相手に告白シーンを演じてみせる。甲斐は細田を相手に「カナ、結婚しよう」とプロポーズシーンを演じるも、横で渡邊と鈴木がなぜか“酔っ払った花見客”を過剰に演じ続けていたせいで、思わず吹き出してしまっていた。ゲームに勝利したのは、溝口演じる“琢子”に、藤原・石賀・小関の3人が順に告白するという即興芝居を作り上げたマイクチーム。「僕は弱いし、琢子さんのこと守れないかもしれないけど……頑張るから。好きです、付き合ってください」と気弱からのギャップを演じた小関が琢子のハートを射止めた。

ライブ後半戦は、ハンサムメンバーの1年間の活動を捉えたメイキング映像に続けて「OVER THE RAINBOW」からスタート。日替わりのシャッフルコーナーでは太田、小関、新原、松岡、溝口がコミカルかつパワフルな楽曲「A(C)」を披露。そしてライブの定番曲「親孝行!!!」や、コロナ禍の経験を経てメンバーが作詞した「GET IT BACK!」をパフォーマンスし、本編は幕を閉じた。

ここで、感染対策のため声援を送れない会場のファンから、アンコールを求める拍手が起こる。その“声”に応えて再登場したメンバーは「一人じゃないからね~僕らの夢と希望~2020」「Dear My Girl」を歌い、1人ずつファンやスタッフに感謝を述べていった。

新人の新原と兵頭は支えてくれた先輩たちに感謝を伝えて号泣し、同級生でもある細田とともに初MCという大役に挑んだ福崎も、達成感から大泣き。甲斐は「ハンサムは4回目なんですけど、ここまでこの場所をホームだと思えたのは初めて。普段役者として役を背負って人前に立つのですが、今回はすごく素でいられた。最後に1つだけ……ハンサムしか勝たん!」と、松岡は「これからも応援してください、とは言いません。応援してもらえるような男に、僕たちがなるので」と愛を伝える。

小関は「自分以外のみんなの努力している姿に背中を押されました。たくさんパワーをもらいました。皆さんにとってちょっとでも記憶に残るパフォーマンスになっていたら嬉しいです」と話し、富田は「このハンサムが、弱い部分もすべてさらけ出せる存在になりました。このメンバーなら本当に心を預けられます。それが今回得た宝物です」と仲間への熱い思いを口にする。

最年長・渡邊は挨拶時に「1年間溜めていた何かをぶつけさせていただいた。すごい楽しんじゃった。本当にいいやつらでしょ? すごいでしょ?」と笑っていたが、最後の楽曲「またね」では感極まって思わず涙を流す。小関も泣きながら同曲を歌いきった。

なお、この最終公演の模様が、5月8日に全国各地の映画館でディレイ・ビューイングされることも決定。チケットはアミュモバで4月12日の12時から先行受付が行われるほか、チケットぴあでも取り扱われる