左からミト役の水瀬いのり、アスナ役の戸松遥、キリト役の松岡禎丞、原作者の川原礫、原作イラスト担当のabec。

「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」のステージイベントが、オンライン開催中の「AnimeJapan 2021」内で本日3月27日に行われた。

ステージにはまずキリト役の松岡禎丞、出産後初のイベント出演となるアスナ役の戸松遥、原作者の川原礫、原作イラスト担当のabecが登壇。自己紹介で松岡が「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld」の主題歌「ANIMA」から「魂の色は何色ですか」という一節を歌うと、続く戸松、川原、abecが「虹色」「マットブラック」「オレンジになりたい茶色」とそれぞれ回答するなど、冒頭から長年培ったチームワークのよさを見せた。

2012年放送のアニメで描かれた「《アインクラッド》編」を、新たにアスナの視点で掘り下げる新作劇場版。約10年の時を経て再び始まりのキリトとアスナを演じたことについて、松岡は「ある意味挑戦でした」、戸松は「第一声は緊張しましたね」とアフレコを振り返る。川原も「頭の中のねじを巻き戻すのがけっこう大変でした」と話しつつ、「《アインクラッド》編」のアスナとキリトがまだ中学生であることに触れ、「中学生なりの揺れる感じをぜひ観ていただければ」と語った。劇場版ではキリトと出会う以前のアスナが描かれるとあって、戸松は「アスナがなぜ荒んでいたのかが細かく丁寧に描かれている」と見どころを述べる。またTVアニメ1期につながる「鳥肌が立つシーン」もあるとアピールした。

さらにこの日登場が明かされた新キャラクター・ミトを演じる水瀬いのりがサプライズで登壇。水瀬は過去に「SAO」のオーディションを受けたことがあるといい、念願の「SAO」出演に「やっとログインできた!」と喜ぶ。そして「これまでのキャラクターたち同様に、皆さんにミトのことを好きになってもらえることを願って、一生懸命演じました」とファンへ呼びかけた。

ミトの詳細についてはまだ明かされていないが、川原は「今までの『SAO』にいなかったタイプのキャラクター」とコメント。戸松は「言えないことが多いんですが……」と言葉を選びつつも、「とにかくよく絡みます!」とアスナとミトの関係性について触れた。またミトのビジュアルも「言えない設定をもとにデザインしている」とabec。注目してほしいポイントは「髪の毛」と「キービジュアルで持っている武器」とのことなので、ファンはどんな設定が隠されているか予想してみては。

なおイベント終盤、登壇者が視聴者へ1人ずつメッセージを贈る中、戸松は「向こうでユージオ役の島崎信長が、授業参観の親のように観てるんですが」と、会場でイベントを観ていた島崎の存在に言及。松岡が「全然気付かなかった!」と驚く中、島崎はキャスト陣にひときわ大きな拍手を贈っていた。「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」は、2021年秋公開。

「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」

2021年秋公開

スタッフ

原作:川原礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:河野亜矢子
キャラクターデザイン:戸谷賢都
アクションディレクター:甲斐泰之
音楽:梶浦由記
制作:A-1 Pictures

キャスト

キリト:松岡禎丞
アスナ:戸松遥
ミト:水瀬いのり

※島崎信長の崎はたつさきが正式表記。

(c)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project