お笑いコンビ・ロザン宇治原史規が14日、YouTube公式チャンネル「ロザンの楽屋」に出演。「【教育】古文・漢文の必要性の議論」と題した動画内で、最近話題になっている“古文・漢文オワコン論”について持論を展開した。

ロザンの宇治原史規

「古文・漢文の割合を減らして、PCスキルなど実用的な授業を増やすべき」という“古文・漢文オワコン論”が、SNS上などで論じられていることについて、宇治原は、「古文・漢文を無くしてしまうのは反対」とキッパリ断言。その理由について、「PCスキルとかは重要だと思う。そういう授業は増やしていった方が良い」「教えた方がいいものは、他にもいっぱいある」と前置きしながら、「“すぐ使える知識はすぐ使えなくなる。すぐ使えない知識は一生使える”っていう言葉があって。実用的なものだけをやってると、やっぱり深みがなくなってしまう」と語った。

そして、「古文・漢文は、大人になってからほとんどの人が使わない」とする論調に対し、「僕が勉強してきたうえでの考え方ですけど、直接使うのではなく、古文・漢文の考え方、数学の考え方、歴史の考え方、理科の考え方って、脳の違う部分を使っていて。色んな考え方ができる脳を学生の間に作って、トータルバランスの良い脳を持って社会に出ると、どんな仕事に就いても上手くいく可能性が高くなる」とも。「その教育って、その人のためにもなるし、国のためにもなるっていう考え方なんで、大人になったら使わないっていう考え方は良くないんじゃないかな?実際に使わないからって言われたら、三角形の面積すらいらなくなってくる」と熱弁していた。

また、「こういう議論は必要。僕ら教育の素人が活発に言って、それを吸い上げて、教育の研究者や文部科学省の人たちが、カリキュラムを決めていったら良い」と語った宇治原。その一方で、議論においてたびたび見られる中傷や暴言について、苦言を呈す場面も。「自分と違う意見の人と対したときに、どういう風に話し合うかができていない」「人に対して意見を言うときに、こういう言い方をしてはいけないっていうことを学ぶ方が大事」と、議論の仕方を学ぶ必要性を説き、「相手を攻撃したり、皮肉を言ったりしないっていう教育の方が先やわ。それに比べたら、古文・漢文を続けるか消すかなんか、どっちでもええわ」と語気を強めていた。