特撮ヒーロー出身の人気俳優5人(結木滉星・稲葉友・奥野壮・磯村勇斗・瀬戸利樹)が、専業主夫家庭限定のマンション「メゾン・ド・オット」を舞台に、それぞれに主夫を演じるTELASAオリジナルのハートフルラブコメ『主夫メゾン』が、2月26日から配信中(全6話で第1話は無料/第3話以降は毎週金曜1話ずつ配信)。
3月5日から配信スタートの第3話は、奥野壮が、キャリアウーマンの妻の言うままに動画配信を行っている“言いなりチューバー主夫”の波瑠を演じている。『仮面ライダージオウ』終了からまだ1年半ほどの奥野は、実年齢も5人のなかで最も若い二十歳。結婚についてはまだ「全く考えることがない」という奥野が、主夫を演じて感じたことは?
■演じた波瑠のプロポーズは大胆
――二十歳で主夫役を経験ですね。
最近、実はそういう役がちょこちょこ出てきていて、プロポーズする役とか、結婚して子どもができる役とか。
――本作にもプロポーズのシーンがありますね。5組のなかで波瑠の夫婦だけ、惹かれ合っていく過程の回想が登場します。
そうなんです。プロポーズが一番印象に残っているシーンです。
――奥野さん自身はサプライズのプロポーズがいいとか、夜景のキレイなところでとか、何か理想はありますか?
そういうのはできないです。ソワソワしちゃう(笑)。サプライズもガチガチに決めたのも、どちらも無理だと思います。自然な感じがいいです。波瑠のプロポーズは大胆だと思いましたね。言いなりになりがちな波瑠ですけど、男前な部分も持ってるんだなと思いました。
■主夫も主婦も、ただただスゴイ
――ところで奥野さんは、そもそも結婚自体に憧れは。
まだま~ったくないです。全然。
――今回の5人のなかでも最年少ですしね。そんななか、経験した主夫はいかがでしたか?
尊敬します。すごいです。男性でも女性でも関係なしに、ステキだなと思います。毎日ごはんを作って、洗い物をして。そういうことをやっている人が全国にいるんだなぁとしみじみ考えました。僕は家事があまり得意ではないので、ただただすごいと思います。
――ご自身のお母さんのすごさも感じました?
僕は母子家庭なんです。女手一つで3人兄弟を育ててくれたすごさは感じていますが、母はすごく仕事をしていたので、いわゆる主婦のみなさんのようなすごさとはまた違うと思います。食事とかも僕たち兄弟で回してやってました。
――では奥野さんも実際には家事ができるのでは?
できることはできるんです。でも、(小さな声で)めんどくさいんです。やりたくないんです(苦笑)。
――なるほど。では将来、結婚するならやってくれる人がいいですね。
やってくれるというか、家事が得意とか、好きな人がいいです。協力してほしいと言われたら僕も極力やりたいですが、でも、正直苦手なので、そこを楽しくできる人だといいですね。
■ドラマ内では「裸エプロン」も披露
――まだ考えてはいないとのことですが、結婚したらどんな夫になりそうですか?
友達とかと恋愛話をすると、亭主関白になりそうだと言われることが多いです。でも全然上からとか、偉そうにしたいわけじゃないんです。ただ自分は苦手という自覚があるから、家事が得意で楽しいと思う人のほうがいいなと。
――ドラマでは年上のパートナーでしたね。
そこはバッチリです。いいですね。
――ただ波瑠は外でバリバリ働いている奥さんを前に、我慢しているところもあります。
僕は思ったことを素直に言うタイプだと思います。ただまあ、何年も恋自体がご無沙汰なので、結婚よりまず恋をしないと(苦笑)。
――ドラマでは動画配信のためにではありますが、「裸エプロン」まで披露してしまいましたが。
脚本を読んで「マジで!?」となりましたよ。裸エプロンて。しかも男だし(苦笑)。現場では恥ずかしかったです。大勢に見られながらですし。でも、なかなかできない経験ですから、新鮮でちょっと楽しい自分もいました(笑)。
――記念に写メで撮ったりは。
それはしてないです(笑)。
■自分の性格は負けず嫌い
――波瑠は奥さんの企画のもとで動画配信をしているチューバー夫ですが、動画のなかにはヨガも登場していました。奥野さんはもともとクラシックバレエをされていたんですよね。今でも体は柔らかい?
いや、全然だめです。クラシックバレエももう4年くらいやってないですし、一般の方と同じくらい硬いです。もともと関節が柔らかい人もいますが、僕は一生懸命努力して、毎日柔軟をして開脚もできるようになっていたので、やらないと戻っちゃいます。
――努力でできるようになったんですね。負けず嫌いなところがあるのでしょうか。
そうですね。周りに負けたくないという気持ちは人一番強いと思います。
――柔軟などはされていないとのことですが体力づくりは?
今は筋トレしてます。でもそれも作品のためで、普段から何かしているわけではないです。ちなみにストレッチは一切やっていません。とにかく筋肉をつけて体を大きくするための筋トレをしているところです。
――奥野さんが動画配信するなら、どんなことをしたいですか?
僕、そういう企画とか思い浮かばないんです。だからドッキリを仕掛けてもらうとかがいいかな。まあ、リアクションとかも全然とれないんですけど。
――ええ!?
あはは、ダメですね(笑)。ワッと驚かされてビックリするとかはありますけど、企画で騙されてとかは、そういう番組やYouTube企画を見ていても、「絶対察しちゃうよ」と思っちゃいます。だからきっと、ビックリしているお芝居をしちゃいそう(苦笑)。
■結婚について、ちょっとは考える機会に
――「メゾン・ド・オット」はサウナ付きでしたが、どんなマンションに住みたいですか?
普通がいいです。特別な設備とかもいらないし、そのときの自分に見合った家に住めたら。
――リアリストですね。
そうかな(笑)。
――仕事のことはとりあえず考えないとして、郊外の一軒家がいいとか。
とりあえずでも、仕事のことを外すとかは考えられません。今は、まずは仕事のため。だから撮影にも都合のいい都内がいいです。それで自分に見合ったところ。まあそんなこと言っていて、将来、ひょっとしたら「すごいお城を建てたい!」とか言い出してるかもしれないですけど(笑)。
――お城まで行くとすごいですね(笑)。最後に、ドラマを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
楽しいだけじゃなくて、切なさも感じる、でもほんわかしたラブコメディです。こういう夫婦の在り方もあるんだなと、僕の回だけじゃなくて、ほかの夫婦のお話でも楽しめるドラマになっています。僕の回では、お話したプロポーズの場面のほかに、サウナのシーンも好きです。マンションのほかの住人との距離感もいいし、サウナで波瑠も自分を見つめ直すことができているので、あの場所はいいなと思います。とても新鮮に感じることが多い作品でした。僕自身は、結婚はまだまだ先だと思いますが、ちょっと考える機会になりました。みなさんも楽しんでもらえたらと思います。
■プロフィール
奥野壮
2000年8月21日生まれ、大阪府出身。男劇団 青山表参道Xのメンバー。2017年に第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで「フォトジェニック」賞と「明色美顔ボーイ」賞をダブル受賞し、翌年には『仮面ライダージオウ』で主役の仮面ライダージオウ/常磐ソウゴ役でデビューを果たした。その後もドラマ『ピーナッツバターサンドウィッチ』『柳生一族の陰謀』等、映画では仮面ライダーシリーズのほか、『私がモテてどうすんだ』に出演。また『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』が公開されたばかりで、主演映画『灰色の壁~歯車~』の公開も控える。
へアメイク:相澤千明 スタイリスト:深野明美 衣裳協力:Apron Story