■音楽定額配信サービス

満足度の高いサブスクリプションサービスとして2番目に回答を集めたのが「音楽定額配信サービス」でした。音楽系のサブスクとはいえば、月額料金を支払うことで好きな楽曲をいつでもどこでも再生できるストリーミング再生が可能となっており、幅広い楽曲の網羅性や利便性が人気を集めています。

そんな音楽系サブスクの中でも、具体的な利用サービスの内訳は以下のようになりました。

  • 利用している有料音楽配信サービスは?

●1位:Apple music(アップルミュージック)

今回のアンケートで最も人気を集めた音楽配信サービスは、Apple社が提供する「Apple Music」。Apple MusicはApple社製品の「iPhone」や「iPad」などから簡単に利用できるだけなく、AndroidのスマートフォンやPCなど、あらゆるデバイスから利用することができます。

また、配信楽曲数も7,000万曲以上と音楽ストリーミングサービスの中でも最大となっています。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・曲数が多く、バックグラウンド再生・オフライン再生ができて、使い勝手が良い(40代/男性)

・今までは新譜CDの発売日を狙って販売店に出向いて購入していたので、そこにかかるコストがなくなり、何曲ダウンロードしても定額なのが嬉しい。すぐダウンロードしてすぐ聴けるから便利。自分の好きな音楽をシャッフルして聴けるのも楽しい(20代/女性)

・学生なので学割がきいてとても安くサービスを使うことができる。大体のアーティストが配信しているため、気になる音楽を気軽に聴くことができる(20代/女性)

・少し興味がある、気になる、くらいの曲を気軽に聴けるようになり、子どものリクエストにも応えられるようになりました。YouTubeなどの公式配信でないものを利用しないよう、子どもに意識させることもできていると思います(30代/女性)

●2位:Spotify(スポティファイ)

Spotifyはスウェーデンのスポティファイ・テクノロジー社が提供する音楽ストリーミングサービスです。利用者数は全世界で2億3,000万人以上と、音楽ストリーミングサービスの中でも最大数を誇ります。

楽曲数は5,000万曲以上ありますが、洋楽が中心で、コアな邦楽やJ-POP、アニメソングといった日本特有の楽曲は比較的少ないようです。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・今までは決まったアーティストの楽曲しか聴いていなかったのですが、利用してみてからは毎日更新されるおすすめ楽曲のプレイリストで様々なアーティストの曲を聴くようになりました。新しいモノに毎日触れることができ、新鮮な気持ちで毎日を過ごせています(20代/女性)

・2つのアカウントが使えるプランを選択して、2人で使用しています。人数が多いと1人分が安く使えるうえに、サービス内容は変わらず流行りの曲をたくさん聴けるので良いです(30代/男性)

・自分の知らなかったアーティストを知ることができるし、好きな音楽やアーティストから数珠つなぎのようにいろんな音楽へとリンクしていくので、聴く音楽の幅が広がっている気がします(30代/女性)

・学生なので、月額480円で好きなだけ音楽を聴けてとてもお得に感じています(20代/男性)

●3位:Amazon Music Unlimited(アマゾンミュージックアンリミテッド)

Amazon.com, Inc.が提供する音楽ストリーミングサービスです。「Amazon Music Unlimited」は、Amazon Prime会員であれば、200万曲は標準で聴くことができますが、別途料金を支払うことで6,500万曲以上の音楽を楽しむことができます。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・これまで単曲購入したものをAmazon Musicで一元化できるのは便利。配信曲に加え、非対応の曲もその曲だけ購入できるのが非常に良かった(20代/男性)

・好きな時に何曲でもダウンロードでき、オフラインでの再生も出来るので良い(30代/女性)

・楽曲が多いが、一部で全くライセンスが取れていない歌手もいる(40代/男性)

●コスパ検証

iTunes Storeや旧Google Play Musicで販売されている配信楽曲は、一曲あたり250円が相場となっています。上位3つの月額料金を見ても、単純計算で月々に4曲以上の新規楽曲を聴きたい・購入したい方にとって音楽定額配信サービスはコスパが良いと言えますね。

また、各種ファミリープランやセット料金を活用することで、更にお得に利用する方法も用意されています。

サービス名(※2020年2月時点) 月額料金 楽曲数 その他特徴
Apple music 980円(一般プラン)、480円(学生プラン)、1,480円(家族プラン) 7,000万曲以上 3ヶ月の無料トライアル、ラジオやライブ映像など独自コンテンツが豊富
Spotify 980円(一般プラン)、1,280円(カップルプラン)、1,480円(家族プラン) 5,000万曲以上 充実した無料プラン、ポッドキャストが使える
Amazon Music Unlimited 980円(一般プラン)、780円(prime会員価格)、1,480円(家族プラン) 6,500万曲以上 amazon prime会員なら200万曲無料、他のamazon商品と併用したお得なプランが豊富

■その他のサブスク

アンケート結果では動画定額配信サービスや音楽配信サービスが多くの票を集めていましたが、ここではそれ以外に回答のあったサブスクサービスから、一部を紹介します。

●電子書籍、コミック、雑誌等の定額配信サービス

「dマガジン」や「Amazon Kindle Unlimited」といった、定額の書籍・マガジンの配信サービスが挙げられます。「dマガジン」は月額400円で500種類以上の雑誌が読み放題、「Amazon kindle Unlimited」であれば計200万冊以上の書籍を無制限に読むことができます。

ただし、出版社やレーベルによっては読みたいものが揃っていない場合もあるので、各配信コンテンツが自身の読みたいものと合致しているのかがコスパを左右するでしょう。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・[dマガジン]一冊の購入金額以下で何冊もの雑誌が読めたり、気になる記事だけをいろんな雑誌から読めたりするため、手間が圧倒的に少ない(30代/男性)

・[Amazon Kindle Unlimited]定期的に読める作品が変わっていくので、飽きることなく読みたい本を見つけることができます。読書は好きですが、活字だらけの本を読むのが面倒な時は、コミックを読んで楽しめます。書店で見かけただけなら買わなかっただろうけど、「試し読み」で面白い作品に出会うこともできました(20代/女性)

●コンタクトの定期利用サービス「メルスプラン」

「メルスプラン」はコンタクトレンズ・ケア用品事業を手掛けるメニコンが提供する、月額1,800円からコンタクトレンズの定額利用サービスです。

定額費用のため追加料金が不要の他、レンズの不調時には無料で交換が可能となっています。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・汚れが気になったときや、旅行でケア用品が荷物になりそうときに、お金を気にせず交換できることは非常に便利です。度数が変わった時は柔軟に調節してくれるところも重宝しています(50代/女性)

●洋服のサブスク「airCloset」

「airCloset」は月額3,800円(初月)からプロのスタイリストがコーディネイトした洋服を、自由にレンタルすることができるサブスクサービスです。女性を中心に、普段では手が届かないようなハイブランドのコーディネイトを楽しむことができます。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・家の中に物が増える事もなく高級ブランド品も使用できる所がメリットだと思います。季節によっても多様なファッションを楽しめるのも嬉しいです(40代/女性)

●お花のサブスクサービス「Bloomee LIFE」

「Bloomee LIFE」はお花を週替りで届けてくれるサブスクサービス。月額500円から、プロの花屋が旬のお花を選んでポストへと届けてくれます。全国200店舗以上の花屋と提携しているため、スムーズに届けられることも特徴です。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・外出が減って花を買う事が少なくなったので、定期的に届くと家が明るくなります(20代/女性)

●対象のゲームソフトが自由に遊べる「PlayStation Plus」

「PlayStation Plus」は毎月特定タイトルのゲームソフトを遊ぶことができるサブスクサービスです。月額850円で毎月数タイトルのゲームソフトをプレイできるほか、ゲーム音楽配信やオンラインゲームが遊べるなど、ゲーム全般をより遊びやすくための特典が付いています。

選んだ理由(実際に使って感じた利点)
・月毎に、本来は有料のゲームを無料でダウンロードすることができる(フリープレイ)のが最大の利点です。毎月フリープレイのゲームは変わるので飽きることもないし、普段は買わないようなゲームも無料だからとやってみたら以外と面白かったりするし、そもそも好きなゲームも出てくる(20代/女性)

費用面で満足している人は全体の6割超

一見安く楽しめるサブスクサービスですが、実際の利用者は、コスト面についてどう感じる方が多いのでしょうか? 各サービスの利用者に「現在のサービスを利用して、費用対効果はどう感じるか?」と質問したところ、全体の66.0%にあたる202名が「費用対効果が高い(得だと感じる)」と回答しました。

  • サブスクリプションサービスの費用対効果は?

費用対効果が高いと答えた方の回答を要約すると以下のような回答が集まりました。

  • 単純に頻繁に利用するものは、普通に買うよりもお得になる
  • 郵送方法や注文方式も簡略化されているため、手間もかからない
  • 好きなだけ使えるという部分で、心理的な負担も軽くなる

一方、少数ではありますが費用効果が低いと回答した方の意見を要約すると、

  • 最初はよかったが、次第に使わなくなりそのまま放置している
  • 不要になったものの解約手続きが煩わしく、無駄な出費になっている

などの回答が目立つ形となりました。

サブスクリプションサービスは利便性が高いだけはなく、上手く利用できれば家計の節約にもつながる画期的なサービスです。月に何度も購入しているものがあれば、サブスクを検討することで費用面での節約ができるかもしれません。