エンワールド・ジャパンが3月4日、「外資系・グローバル企業の2021年中途採用見通し調査」の結果を発表した。調査は1月15日~21日、外資系企業および日系グローバル企業303社(外資系52%、日系企業48%)を対象にインターネットで行われた。

  • 2021年に中途採用を行う予定ですか?

    2021年に中途採用を行う予定ですか?

「2021年に中途採用を行う予定ですか?」と尋ねたところ、外資系企業77%、日系企業86%が「行う」と回答。業界別でみると、「IT・通信」(95%)や「医療・製薬・ライフサイエンス」(91%)で高く、9割を超えた。

中途採用を行う企業に理由を聞くと、外資系企業では「退職者の欠員補充」(外資系企業75%、日系企業56%)が、日系企業では「既存事業の拡大」(同53%、76%)が最多に。一方、中途採用を行わない理由としては、いずれも「新型コロナウイルスの影響による採用凍結」(同47%、40%)が最多となった。

  • 中途採用の人数は、2020年と比べてどう変化する予定ですか?

    中途採用の人数は、2020年と比べてどう変化する予定ですか?

中途採用の人数は、「2020年と同等」という企業が最も多く38%(外資系企業37%、日系企業39%)。「増加」は33%(同28%、37%)で、日系企業が外資系企業を9ポイント上回った。

中途採用人数を増加する理由は、「2020年よりも事業拡大や売上高の目標が高い」(同56%、63%)が最多。採用人数増加予定の職種は、「技術・エンジニア(IT・Web・通信系)」(同41%、65%)、「営業・MR」(同44%、50%)、「マーケティング・企画・広報」(同35%、35%)が上位となった。

一方、中途採用人数を減少する理由は、外資系企業は「退職・休職による欠員がない/少ない」(同48%、7%)が、日系企業では「経済や事業の先行きが不透明」(同39%、53%)が最多だった。

  • 2021年1月に首都圏に発令された二度目の緊急事態宣言により、中途採用の状況に変化はありましたか?

    2021年1月に首都圏に発令された二度目の緊急事態宣言により、中途採用の状況に変化はありましたか?

「2021年1月に首都圏に発令された二度目の緊急事態宣言により、中途採用の状況に変化はありましたか?」と質問したところ、8割の企業が「変化はない」と回答。フリーコメントには、「一時的にオファーを出すタイミングは遅らせたものの、選考そのものは変わらずに進めている」「前回の緊急事態宣言により体制が整っていた」「全ての採用プロセスはリモート化しているので影響をうけることはない」といったコメントが寄せられた。