JR東日本は14日、福島県沖で発生した地震による東北新幹線の被災状況と今後の見通しについて発表した。東北新幹線は那須塩原~盛岡間で運転を見合わせており、全線運転再開までにおおむね10日前後を要する見込みとされた。
同社は現在、被災状況の確認を進めているところだが、東北新幹線の運転見合わせとなっている区間のうち、新白河~古川間の新幹線設備に大きな被害が確認されたという。2月14日の時点で郡山駅の駅構内漏水、郡山~福島間の電化柱折損、福島~白石蔵王間の高架橋柱損傷と高架橋サイドブロック損傷、スラブ軌道突起部損傷が確認されている。
東北新幹線の全線運転再開まで、おおむね10日前後を要する見込みだが、余震や新たな被害の発声、復旧作業の状況により、全線運転再開の時期が前後する場合もあるとのこと。JR東日本管内の在来線は2月15日から全線区で運転再開する予定となっており、東北新幹線の運転再開まで、首都圏から仙台方面は常磐線で臨時列車を運転し、首都圏から秋田方面は羽越本線で臨時列車を運転する。
あわせて「高速バス事業者と航空会社にご協力をお願いしております」とJR東日本。運転計画の詳細については、「別途お知らせいたします」としている。