回転すしチェーン「スシロー」が2019年より実施している匠の一皿プロジェクト。回転すしの常識を越える一品を提供するため、すし以外のさまざまなジャンルの“匠”と開発したメニューを提供している。
そのプロジェクト第一章がこの度完結する。名店の匠とスシローが生み出した一皿を食べてきた。
匠の一皿プロジェクトでは、中国菜エスサワダの澤田州平氏、ブランカの吉岡哲生氏、神戸北野ホテルの山口浩氏、賛否両論の笠原将弘氏の4名が、これまでにないメニューを提案し、毎月新しい商品を提供してきた。
すしだけではなく、サイドメニューやデザートまで生み出してきた匠たちの最後のメニューは3つ。これまでに販売された中で人気を集めたメニューも再び登場する。
匠渾身のにぎりを一度に味わう
目玉となるのは「第一章完結 匠渾身の4種盛り」(480円)。4人の匠がそれぞれ考案したネタが一度に食べられる豪華な一皿だ。
ブランカの吉岡氏考案「鯵と香味野菜ピリ辛胡麻だれにぎり」は、〆た鯵にしゃきっとした香味野菜がアクセントになったにぎり。ちょっぴり辛めな胡麻だれがネタに絡み、食べるほどに味わいが広がっていく。「炙りサーモン自家製タルタル」は神戸北野ホテルの山口氏が考案したもの。ごろごろと具が入った自家製タルタルはまろやかな味わいで、炙られたサーモンが重なり絶妙な仕上がりに。
賛否両論の笠原氏考案「生たこ梅きゅう」は、匠の一皿の中で初めてグランドメニュー入りを果たした商品。夏のメニューとしてレギュラー販売されていた。鮮度の高い生だこに、梅やきゅうりでさっぱりとした味わいはどこか上品さも感じられる。
そして、中国菜エスサワダの澤田氏考案「赤海老とうにの紹興酒漬けにぎり」は、特製の紹興酒ダレで赤海老とうにを漬けることで濃厚さが増しコクのあるうまみを感じた。こちらはごく微量にお酒が含まれているため、大人向けなネタといえそうだ。
本格派の酸辣湯麺でお腹も満足
続いては、サイドメニューから「匠の本格酸辣湯麺」(380円)。中国菜エスサワダの澤田氏考案のもので、中国黒酢の酸味が食欲をそそり、ラー油がきいたかなり本格的な一杯。しっかりと麺を混ぜることでより餡やひき肉が絡みよりおいしく食べられた。麺をメインに食べにきても十分満足できそうな仕上がりだった。
エレガントなデザートも
最後のデザートは「パフェ クレームダンジュ・ローズフランボワーズ」(300円)。世界一の朝食とも名高い神戸北野ホテルの山口氏が考案したもので、チーズケーキと甘酸っぱいフランボワーズソースが合わさった見た目もかわいいスイーツ。ふわふわのチーズケーキはミルキーさがあり、ほのかにローズが香るソースとバランスよく馴染んでいる。甘ったるくない仕上がりで、食後の口直しにもぴったりな味わいだった。
すしだけにこだわらず、さまざまな組み合わせのメニューを提供してきた「匠の一皿」。第一章が終了ということで寂しさも感じるが、今後は新たな匠たちとのメニュー開発を進めていくそうだ。現在販売中のメニューは、期間限定でなくなり次第終了となるとのこと。この味を楽しめるのはラストチャンス! 気になる方はお早めに。
※価格は全て税別