俳優のディーン・フジオカが、吉沢亮主演の2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2月14日スタート、毎週日曜20:00~)に、主人公・渋沢栄一と同時代を駆け抜けた実業家・五代才助(友厚)役で出演することが9日、明らかになった。大河ドラマ初出演となる。
ディーンはアジアで人気俳優の地位を確立していたが、日本で注目を集めるきっかけとなったのが、2015年に放送されたNHK連続テレビ小説『あさが来た』の五代友厚役。実業家として奮闘する主人公・あさを支えたキーパーソンで、出演当時は視聴者に“五代様”と親しまれ、人気が急上昇。志半ばに早逝すると、「五代ロス」と呼ばれる社会現象まで起きた。朝ドラと大河で同じ人物を演じることは珍しく、またも話題を集めることになりそうだ。
ディーンは「大河ドラマに初めて出演させていただけることをとても光栄に思います。そして、連続テレビ小説『あさが来た』の時と同じ五代友厚役を再び演じる機会をいただいたことを心からうれしく思うとともに、時を超えた不思議な縁を感じております。日本の近代史において『西の五代』が『東の渋沢』とどう関わり、大阪経済復興に身を捧げたのか。その力強い生きざまや、成し遂げた偉業について、視聴者の皆様とともに更なる理解を深めていけるよう『五代さん』を全身全霊で演じます」と意気込んでいる。
大河ドラマ第60作となる本作は、新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一(吉沢)の生涯を描く物語。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天を衝くかのように未来を切り開き、約500の企業を育て約600の社会公共事業に関わった“日本資本主義の父”で、晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれている。