元宝塚男役トップスターの明日海りおが主演を務めるミュージカル『ポーの一族』のゲネプロが2日、東京国際フォーラムで開催された。

  • エドガー・ポーツネル役の明日海りおとアラン・トワイライト役の千葉雄大

萩尾望都氏の名作漫画を、小池修一郎氏の演出でミュージカル化。2018年に宝塚歌劇団花組にて初演された際に主人公エドガー・ポーツネルを演じた明日海が、退団後初舞台で再び同役に挑み、美しくも冷たい孤独を抱えたバンパネラ(吸血鬼)を演じる。

そして、ミュージカル初出演となる千葉雄大が、不自由ない暮らしも心は満たされず、葛藤に苦しむ少年アラン・トワイライト役を演じ、フランク・ポーツネル男爵役に小西遼生、ジャン・クリフォード役に中村橋之助、シーラ・ポーツネル男爵夫人役に夢咲ねね、メリーベル役に綺咲愛里。さらに、福井晶一、涼風真世ら豪華キャストが出演する。

ゲネプロで明日海は、無理やり人間からバンパネラの仲間にされてしまったエドガーの苦悩を、圧倒的な歌声とともに見事に表現し、千葉も、定められた運命に苦悩している中で、エドガーと運命的な出会いをするアランを熱演。2人のデュエットなど、心情を表現した圧巻の歌唱シーンに拍手が起こった。

『ポーの一族』東京公演は3日~17日に東京国際フォーラム、名古屋公演は23日~28日に御園座にて上演。さらに、ライブ配信や映画館ライブ・ビューイングなども実施され、ライブ配信では通常アングルのほかに「エドガーアングル」「アランアングル」も登場し、通常アングルでは映しきれなかったエドガー、アランの表情や仕草が楽しめる。

(C)岸隆子(Studio Elenish)