お笑いタレントの小堺一機が主演を務めるテレビ朝日系『明治ドラマスペシャル ずんずん!』が今春に放送されることが2日、明らかになった。
同作は、直木賞作家・山本一力氏が現代を舞台に執筆した同名小説を初映像化するもの。ひとりの牛乳配達員が起こしたささやかな“奇跡”を感動的に描き出す。
小堺が演じる60歳を超えた牛乳配達員・田代龍平は、ある朝の担当エリア宅配中に“小さな異変”に気づく。その家には、田代と同年代の女性・湯川かおるがひとりで暮らしており、いつもはきれいに洗った空き瓶を玄関の保冷ボックスに戻しておいてくれるが、それが置かれていなかった。「もしかして倒れているのでは…」と彼女の身を案じた田代は、店長や同僚たち、町内会をも巻き込んで、救出を試みる。
撮影を前に、小堺は「山本一力先生が描いた素晴らしい作品の世界に入る機会をいただき、うれしく思っています。単に“いい人”ではなく、“正直に生きたらいい人だった”、という人物を演じたいと考えています」と語り、「コロナ禍の今、このドラマが“人は人と触れ合っていなきゃダメな生き物なんだ”という人間の根本をあらためて感じる機会になればと思っています」と意欲を述べた。
脚本は、同局の『時効警察はじめました』、『家政夫のミタゾノ』などを手掛けた小峯裕之氏が担当し、映画『NANA』などで手腕を発揮してきた大谷健太郎氏がメガホンを取る。
小堺のコメントは以下の通り。
山本一力先生が描いた素晴らしい作品の世界に入る機会をいただき、うれしく思っています。単に“いい人”ではなく、“正直に生きたらいい人だった”、という人物を演じたいと考えています。『ずんずん!』は牛乳配達員の物語ですが、僕は若い頃、お菓子問屋の配送助手のアルバイトをしていました。2トントラックに乗り込んでスーパーやデパートに商品を配送しましたが、行く店ごとにいろいろな人や出来事に出会い、人生の勉強になったことを思い出しました。コロナ禍の今、このドラマが“人は人と触れ合っていなきゃダメな生き物なんだ”という人間の根本をあらためて感じる機会になればと思っています。