スノーピークビジネスソリューションズは1月27日、「コロナ禍におけるリモート勤務の実態・意識調査」の結果を発表した。調査は2020年12月23日~24日、20〜50代の週1日以上のリモート勤務会社員400名(管理職上司・部下各200名)を対象にWebで行われた。

  • リモート勤務に対する不満について

    リモート勤務に対する不満について

調査によると、リモート勤務に「不満がある」という人は実に89.3%。特に、「会社の人とのコミュニケーションが減った」(58.3%)ことへの不満が多く、次いで、「運動不足になった」(41.5%)、「仕事とプライベートのメリハリがつかない」(35.8%)、「チームワークに時間がかかる」(30.8%)や「チームワークが減った」(28.3%)と続いた。

一方、リモート勤務中にやりたいことを聞くと、「スポーツやフィットネスなどの運動」(35.0%)と並んで、「会社の人との飲み会」(34.0%)や「同僚との雑談」(31.5%)が上位に。また、「上司・部下との雑談」や「会社の人とのランチ」(同率22.5%)を挙げた人も割と多かった。

  • リモート勤務中、部下に・上司に期待すること

    リモート勤務中、部下に・上司に期待すること

続いて、リモート勤務による社内コミュニケーションの量について尋ねたところ、部下57.0%、上司70.0%が「不安を感じている」ことが明らかに。そこで、リモート勤務中の部下に期待することを上司に聞くと、「自分なりのペースを見つけ、自律的に働いてほしい」(48.0%)と部下の自主性を求めつつも、「仕事上の困り事や悩みは些細なことでも言ってきてほしい」(40.5%)と、オープンマインドなスタンスに。

一方部下は、上司に対して「気軽に雑談できる機会を分かりやすくしてほしい」(29.0%)と望んでいることから、上司も部下も相手のことを気遣っているにもかかわらず、すれ違いが生じていることが浮き彫りとなった。

  • リモート勤務が続く中、部下のマネジメント・上司からのマネジメントで悩むこと

    リモート勤務が続く中、部下のマネジメント・上司からのマネジメントで悩むこと

次に、仕事の生産性について、上司33.0%、部下23.5%が「リモート勤務になってから低下した」(28.3%)と回答。

そこで、リモート勤務が続く中、部下のマネジメントに関して悩むことを上司に聞いたところ、「雑談レベルのコミュニケーションが取りにくい」(47.5%)が最多に。また、上司からマネジメントされることに関する悩みを部下に尋ねると、「ちょっとしたアイデアを持ちかけたり雑談がしにくい」(37.5%)が最多となり、ちょっとした雑談のしづらさに、互いにもどかしさを感じていることが伺えた。

さらに、上司と部下それぞれに、リモート勤務中、マネジメントできているか・されているか詳しく聞いたところ、上司の67.5%は「部下に適切な指示を出している」と答えているのに対し、「上司は適切な指示を出してくれる」と答えた部下は55.0%と、両者の間に12.5ポイントのギャップがあることがわかった。

  • 社内コミュニケーション維持強化のための対策

    社内コミュニケーション維持強化のための対策

次に、社内コミュニケーション維持強化のための対策について教えてもらったところ、「電話やビデオ通話で雑談をするようにした」(26.0%)、「意図的に出社日を設けた」(25.8%)などの対策がとられている一方で、全体の4割近くは「特に対策はとっていない」(37.0%)ことが明らかに。

また、今後の社内コミュニケーション強化のために必要なものを聞くと、「連絡ツール/アプリなど」(40.0%)、「オンライン上での会話」(37.0%)に次いで、「密にならずに集まり仕事ができる場所」(27.0%)という意見が上位に並んだ。