ダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」(大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人)が23日、配信ライブ「仮想げんじぶ空間:case.3-多世界解釈-」を行った。

この日は13日に発売された1stアルバム『多世界解釈』のリード曲「柘榴」をはじめ、「原因は自分にある」など、ロックをベースにジャズ要素なども盛り込みつつ、情緒的・感情的なメロディを紡ぐ“ゲンジブ”らしい楽曲を皮切りにライブをスタートさせた。演出面では、背後・側面・天井など、会場内の様々な箇所に設置した大型モニターに歌詞を表示させ、彼らの楽曲の世界観を視覚的にも強く焼き付ける。

4曲を歌い終えた後、自己紹介と短いMCを挟んでから、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyaseがサウンドプロデュースを務めた「スノウダンス」を披露。続けて、エモーショナルなメロディと共に相手への真っすぐな気持ちを歌うラヴソング「Up and Down」、ヒリヒリするような男女のやり取りを怪しく挑発的に歌う「In the Nude」、疾走感のあるピアノサウンドが印象的な「嘘から始まる自称系」の3曲を、メドレー形式で一気にパフォーマンスした。

MCでは、吉澤が大晦日の有名バラエティ番組でゲンジブの楽曲が流れた事についてトークを行い、「本当にびっくりした」と嬉しそうな笑顔で当日の様子を明かす。同じく番組を見ていた武藤はメンバー全員へ連絡を入れたそうで、メンバーたちも「みんなで盛り上がったよね」と当日の様子を楽しそうに振り返っていた。

2021年については「勝負の年だと思っているし、挑戦は辞めません。これから高い壁も何回が来ると思いますが、それを一緒に乗り越えられるよう、僕たちは皆さんの手を離しません。ご覧になっている皆さんも僕たちの手を離さず、応援をよろしくお願いします」と挨拶をした。

ラストナンバー「ラベンダー」では感情たっぷりに楽曲を歌い上げ、「次はライブ会場で会いましょう」と口にすると、美しいピアノの音と共に楽曲は終わりを迎え、ステージの明かりが静かに暗転。同時に背後のスクリーンには「See you on Next Stage」という文字が映し出され、儚げな光の粒が一瞬広がり、消えていくという余韻たっぷりな美しい幕引きでライブを終え、ラストまで彼らの美学が貫かれたエモーショナルなステージを見せていた。

セットリスト

M1:柘榴
M2:嗜好に関する世論調査
M3:原因は自分にある。
M4:シェイクスピアに学ぶ恋愛定理
MC1
M5:スノウダンス
M6:Up and Down
M7:In the Nude
M8:嘘から始まる自称系
MC2
M9:ラベンダー(Piano ver.)