エムステージは1月19日、全国の医師を対象とした「新型コロナワクチン接種」に関する調査結果を発表した。調査期間は2021年1月8~12日、有効回答は483人。

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新型コロナの影響で年収が減った医師は5割弱

新型コロナワクチンの接種対応の勤務があれば、希望するか尋ねると、「(単発勤務の)スポットで希望する」が58%、「スポット・定期いずれでも希望する」が34%、「定期で希望する」が1%となり、計93%が「勤務を希望する」と回答。一方、「希望しない」は7%だった。

ワクチン接種の勤務を希望する理由については、1位「場所、日時などの条件が合えば(協力したい)」(105人)、2位「空いている時間があるため」(51人)、3位「協力したい、役に立ちたい」(45人)となった。

ワクチン接種にあたり、実務上で予想される懸念を聞くと、最も多かったのは「接種時の副反応への対応」(352人)。次いで「接種者からの専門的質問対応(により、接種時間がかかる)」(321人)、「接種場所の密状態、感染リスク」(246人)となった。自由記述では多岐にわたる懸念が指摘されており、同調査では「こうした懸念に対応し、医療者が安心して勤務できる体制の構築が、スムーズなワクチン接種の実現において重要だ」と指摘している。

1月8日からの緊急事態宣言再発令については、「賛成」が74%に上り、より早期の発令やより厳しい内容を求める声が目立った。

  • 新型コロナの流行によって、2020年度の年収に影響はありましたか

新型コロナの流行により、2020年度の年収に影響はあったか問うと、半数弱の46%が「年収が減った」と回答。他方、「コロナを理由にした増減はなし」は38%、「影響なし」は12%、「年収が増えた」は4%となった。「年収が減った」と答えた医師からは、「4~5月の緊急事態宣言で、施設が休業したが休業手当がなかった」(50代・一般内科)、「常勤先を解雇された」(40代・形成外科)といった声が寄せられた。