映画『あの頃。』(2月19日公開)の完成披露報告会が18日に都内で行われ、松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、今泉力哉監督が登場した。
同作は劔樹人による『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス刊)の実写化作品。大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もないどん底の生活を送っていた劔(松坂)は、ある日、松浦亜弥のMVを観てハロー! プロジェクトのアイドルに魅せられ、イベントで出会った仲間たちと共に「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと情熱を傾けるようになる。時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていく中、劔は仲間の一人・コズミンが癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たす。
あややファンを演じた松坂だが、「最初にマネージャーさんから『松浦亜弥さんのファンの役です。どうですか』と言われた時に、『松浦先輩か!』と。というのも、僕が中学1年生の時に、中学3年生に松浦さんがいまして」と意外な関係を明かす。「遠目から見ていて、ちょうど『Yeah! めっちゃホリディ』を歌ってガッといっている時だったので、そのときの中学の記憶が蘇り、『やるしかないな』と思って受けました」と振り返った。
中学生のときの松浦について、松坂は「スターってこういう輝き方をするんだな、と。歩くたびにキラキラしたものが残り香のように残っていく、それは鮮明に覚えています」としみじみ。その後自身も芸能界入りしたが、話したことは「1度もないです」という松坂は、「僕が中学1年生の時に、サインももらいに行ったんですけど、やんわり断られましたね。『あ〜、すいません事務所が……』と言われて」と青春の思い出を語った。