フジテレビ系情報番組『とくダネ!』(毎週月~金曜8:00~)が、3月26日で終了することが13日、同局から発表された。1999年4月1日の放送開始から、22年の歴史に幕を下ろす。
メインキャスターの小倉智昭が独自の目線でニュースや社会問題を斬り、長年にわたり注目を集めてきた同番組。小倉は自らニュース現場を取材し、オリンピックについては、2000年のシドニー大会から取材を始め、北京大会以降は、夏季、冬季、全ての会場へ足を運び、生中継で熱狂を伝えてきた。「アマタツ!」こと、気象予報士・天達武史のお天気コーナーもおなじみだ。
16年7月には「同一司会者による全国ネットのニュース情報番組」での放送回数最多記録を更新。21年1月12日現在、その放送回数は5,593回で、今もなお記録を更新し続けている。
放送開始から11日分までの番組平均世帯視聴率は8.0%。11年7月18日の放送では、歴代最高世帯視聴率となる16.4%を記録した(いずれもビデオリサーチ調べ・関東地区)。
小倉は「マイク生活50年のうち、『とくダネ!』の22年間は貴重な財産となりました。毎朝3時起きで、大病もありましたが、長く続けられたことに自分でも驚いています。視聴者、出演者、スタッフ、家族、友人、皆さんが私を支えてくれました。まだ、全てをやり遂げてはいませんが、そろそろ次世代のキャスターに席を譲るときが来たようです。私個人としては、まだ心が動かされるものがたくさんあります。それらに時間を費やしながら、許されるならマイクの前に立ちたいと思います。長きにわたり『とくダネ!』をご覧いただきありがとうございました。もうちょっとだけお付き合いください」とコメント。
渡邊貴チーフプロデューサーは「『とくダネ!』は、それまで30年以上続いて来たVTR主体の“ワイドショー”の伝統的スタイルから脱却し、今や各局のあらゆる報道・情報番組で採用している“スタジオ・ボードプレゼン方式”を開発しました。内容も、従来の“芸能・事件”偏重から、“政治・経済・国際・スポーツまであらゆるジャンルのニュースをわかりやすく解説する”という現代のニュース情報番組の礎を作ったといえます。22年目を迎える番組は、時代の変化や視聴者の志向の変化とともに、幕を下ろすことになります。番組とともに、勇退される小倉キャスターへの感謝は計り知れません。部署のほとんどのスタッフが小倉キャスターに育てられ、視聴者と向き合う姿勢、情報を扱う大切さを叩き込まれました。大病を経験しながらも復帰し、毎朝変わらぬ情熱でスタジオから情報を発信し続けてくれた小倉キャスターのためにも、そして番組を長年愛してくれた視聴者の皆さまに感謝の気持ちを込めて、スタッフ一同、残りの放送に全力で臨む所存です」と意気込んでいる。
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